vampire weekend





ロックのくせに
かわいいヤツ


いよいよ来週13(水)にVampire Weekendのセカンド・アルバムがリリースされる。
今年1発目の期待作です。

2006年にニューヨークの大学生4人で結成されたVampire Weekend。
ニューヨーク・タイムズ紙が「もっとも印象的なデビュー」と評したり、
あのデヴィッド・バーンが「初期のトーキング・ヘッズのようだ」とコメントしたりと、
当初から話題沸騰の注目新人だった。
実際、2008年にリリースされたこのセルフタイトルのデビュー作は、
その年の新人バンドのなかでもっとも売れたアルバムになる。

では彼らのサウンドが一体どんなものかというと、これが実にユニークでおもしろい!
ギターはヘロヘロでボーカルはスカスカ。
全体的にビート寄りなのは今時の感じだが、いわゆるダンスビートではなく、
南米やアフリカあたりの土俗的なアフロビートを感じさせるところが大きな特徴。

軽くて、陽気で、だけど歌詞にさりげなく毒を挟み込むようなウィットにも富んでいる。
「ヴァンパイア」なんていう名前だから、僕はてっきりゴス系の暗いロックなんだと思っていたのだけど、
聴いてみたら正反対だった。
脱力した感じがなんだか小憎たらしくて、とってもキュート。ロックのくせに“可愛い”のだ。

クラクソンズカサビアン、以前紹介したザ・ティン・ティンズなど、
2000年代後半のポップ・ミュージックを語るうえで、
踊れる」というのは大きなキーワードになっている。
Vampire Weekendがそういうトレンドをどこまで意識していたのかはわからないけれど、
「踊れる」バンドたちの多くがダンサブルなビートを自身の表現欲に衝動的に直結していたのに対し、
彼らVampire Weekendはビートを1つの素材として客体化し、
自覚的且つ理性的に扱っているのがわかる。
彼らのサウンドが、メチャクチャなように見えてどこか柔らかな印象を与えるのは、
精巧な計算によって全体のバランスが均されているからだ。
相当クレバーなバンドなのである(ちなみにメンバーは全員コロンビア大学出身)。

このようにサウンドのユニークさが目立つと、
かえってどの曲を聴いても同じに感じてしまう“金太郎飴”状態に陥りがちだが、
全13曲入り(1曲はボーナストラック)のこの『Vampire Weekend』は、
デビュー作にもかかわらず聴き応えがある。
これは、彼らが何よりもまずソングライターとして優れていることを示している。
飽きが来ないのはサウンドの斬新さというよりも、基礎土台となるメロディがそもそも魅力的だからだ。

来週リリースのセカンド・アルバムのタイトルは『CONTRA(コントラ)』。いや〜、楽しみ!







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