Cyndi1st





「可愛い」という一言に尽きる

前回、2010年に出たアルバムのベストワンとしてヌードルスの『Explorer』を紹介したけど、
括りを洋楽に限定するのであれば、ヴァンパイア・ウィークエンド『CONTRA』と、
アーケード・ファイアの『The Suberbs』が真っ先に挙がる。

ヴァンパイア・ウィークエンドは去年のちょうど今頃リリースされたんだけど、いやあ、聴き倒しました。
リピート回数なら間違いなく去年のNo.1。
昨年10月の劇団公演『バースデー』でもいくつか流しました。

アーケード・ファイアの方は3年ぶりの新作だったけど、今までで一番好みの作品だった。
何度もリピートする、というよりは、じっくり時間をかけて聴くアルバムでした。
でもこの『The Suberbs』、紙ジャケットでディスクもむき出しのまま入ってるから
出し入れにいちいち緊張するんだよなあ。

2011年も早くも楽しみな新作のリリースラッシュ。
まず1/26にピロウズの新作『HORN AGAIN』が出る。
コンスタントにアルバムをリリースする彼らが1年以上間を空けての新作なので純粋に楽しみ。

2/22にはリアム・ギャラガー率いる新バンド、ビーディ・アイのデビューアルバムがリリース予定。
ロック界の今年最初の目玉でしょう。
YouTubeでPVを何度も見たり、リアムのインタビュー記事を読んだり、個人的にもかなり盛り上がっている。
先行シングルがとてもかっこよかったのでアルバムも楽しみだ。
同じ日には桑田佳祐の復帰後初音源となるソロアルバム『MUSICMAN』も出るのでこちらもチェックしたい。

そして3/9にはR.E.M.の新作が出る!
『COLLAPSE INTO NOW』という、相変わらず意味深で不穏な空気を漂わすタイトル。
しばらくスパンが空いて、「そろそろ聴きたい」と思ってた頃だったので、うまく期待を煽られています。

しかし何といっても今年前半もっとも楽しみなのはストロークスの4枚目
5年ぶりの新作である。
リリースは「3月予定」とだけ発表されているので、まだどうなるかわからないけど、
何せ“あの”ストロークスなのだから否が応にも期待が高まる。

・・・そんななか、2/9にひっそりとリリースされるのがシンディ・ローパーの新作『Memphis Blues』
ブルースのクラシックナンバーのカバーアルバム、とのこと。
タイトルの通りブルースの聖地メンフィスでレコーディングされ、
B.B.キングをはじめ超大御所ゲストが多数参加しているそう。
シンディ・ローパーとブルースという組み合わせは意外なようだが、
彼女は以前からブルースを歌いたかったらしく、今回その念願が叶った形だ。

ベテランの作る趣味盤」というとまるで揶揄しているようだが、
こういうコンセプトのアルバムってけっこう僕は好きだ。
最近では、去年フィル・コリンズが出したモータウンのカバーアルバム『Going Back』がとても良かった。
趣味だからこそ歌は練りこまれているし、何より好きなアーティストのルーツを辿るのはそれだけで嬉しい。
ビーディ・アイやストロークスに比べたら、きっと話題には上らないんだろうけど、
僕はこの『Memphis Blues』、リリースされたら一度聴いてみようと思ってる。

シンディ・ローパーを最初に聴いたのは、確か映画『グーニーズ』だったと思う。
当時小学生だったんだけど、主題歌の<The Goonies’R’Good Enough>がえらくかっこよかったのだ。
本格的に聴き始めたのはもっとずっと後になってからだし、
その頃は既にシンディのキャリアの最盛期は過ぎていたんだけど、
懐メロとしてではなく、ちゃんとマジで聴き込んだ。

一般的にはセカンドの『True Colors』が彼女の代表作と認識されているようだけど、
僕はデビューアルバムの『She’s So Unusual』の方が好き。
シンディの代名詞ともいうべき曲<Girls Just Wanna Have Fun>をはじめ、
<All Through The Night><She Bop>、そして名曲<Time After Time>など、
とにかく収録曲がどれも素晴らしい。
プリンスのカバー<When You Were Mine>なんかも収録されていて、
マルチ方向に広がる彼女の魅力がすでにこの1枚目の時点で余すところなく詰まっている感じがする。

そして、このアルバムは何といってもシンディの可愛さが爆発している。
彼女の持つ可愛さは、異性に訴えかける武器としての可愛さとは違い、
彼女のキャラクターが持つ天然のチャーミングさである。
だからこそ、おばさんになった今でもその可愛さは少しも失われていない。

80年代にシンディと人気を二分した女性アーティスト、マドンナとの違いはそのあたりにある。
マドンナはその後、「美の冷凍保存」とも言うべきストイックな道へ進み、
50歳を超えた今もなおトップに君臨しているが、僕はシンディの方が好きだなあ。
マドンナはすごいと思うけど、なんか怖いんだもん。

現在57歳のシンディ・ローパー、3月には来日するそうです。








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