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Fountains Of Wayne
『Sky Full Of Holes』


 以前に本ブログでも紹介したことのある米ロックバンド、ファウンテインズ・オブ・ウェイン(FOW)が、新作『スカイ・フル・オブ・ホールズ』をリリースしました。4年ぶり、通算5枚目となるアルバムです。

 はっきり言って全く話題になってません(笑)。なってませんが、これがまたものすごくいいアルバムなのです。どの曲もメロディが美しく、アレンジも洗練されていて、いわゆる「歌モノ」でありながらも、ロックとしてのノリや力強さをちゃんと持っています。こんなに聞いていて気持ちのいいアルバムはなかなかありません。

 FOWのデビューは1996年。すでにキャリア15年にもなるベテランバンドですが、彼らはデビュー以来、ほとんど愚直と言ってもいいほどに、ひたすらこのようなポップなアルバムを作り続けてきました。あまりの耳触りの良さゆえに、中には「物足りない」と感じる人もいるかもしれませんが、僕は好きです。彼らの曲を聞いていると、懐かしさというかくすぐったさというか、不思議な居心地の良さを感じます。

 いつ聞いても、どの曲を聞いても決して変わらないこと。それは時に退屈なことかもしれませんが、見方を変えれば大きな安心でもあります。よく思うのですが、音楽には(あるいは本や映画でも)自分にとって「理屈抜きの居心地の良さ」を提供してくれるものと、「これまでにない刺激」をくれるものと、大きく2種類に分けられます。「家」と「外」と言い換えられるかもしれません。リラックスできる場所と、戦う場所。オフとオン。FOWは僕にとって前者の音楽です。つまり、聞いている間何も考えず、ただボーッとできる「家音楽」。長い間耳にしていなくても、結局は必ず戻ってくる「家音楽」。

 そういうのありませんか。疲れてたり、気持ちに余裕がなかったりする時に聞く音楽。何か聞きたいけど、新譜や馴染みの薄いバンドの曲に手を出すのは億劫で、結局いつも同じ曲を聞いてしまう、みたいな。1か月くらい前にピロウズの話を書きましたが、あれは要するにピロウズが僕にとって「家音楽」だった、ということなのだと思います。

 最近どうも「家音楽」しか聞いてないんですよね。あの後ピロウズからは離れたんですけど、今はFOWばっかり聞いています。もうね、疲れてる時にレデォオヘッドとかムリ(笑)。というわけで、今夜も<Someone’s Gonna Break Your Heart>を聞きながら寝ます。おやすみなさい。


<Someone’s Gonna Break Your Heart>


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