ランニングを始めてから初めて迎える桜の季節。
ということで、この週末はいつものコースから一歩外れて、
桜がたくさん見られる場所を走ってきました。
まず選んだのは、田柄川緑道。
「田柄川」というのは、
かつて練馬区から板橋区にかけて流れていた一級河川です。
現在は暗渠化されて、緑の多い散歩道になっています。
練馬区の光が丘から板橋区の城北中央公園まで、
うねうねと住宅街の中を蛇行する道筋は、
いかにも「昔は川だった」という感じ。
桜並木になっているのは、全長約5キロある田柄川緑道の、ちょうど真ん中あたり。
練馬区北町の自衛隊駐屯地の北側にある、約1キロの区間です。
こんな具合の細い桜並木が続きます

地元民しか知らない隠れた桜の名所で、
この季節は花見用に提灯が提げられています。
(個人的には興ざめだから提灯は止めてほしい・・・)

田柄川緑道の終点、城北中央公園は、
石神井川に隣接する大きな都立公園です。
(かつて田柄川は、ここで石神井川に注いでいたそうです)
石神井川の桜は見事。
川沿いの道に、満開の桜が延々と続いています。

「桜と川(水)」って絵になる組み合わせですよね。

裏側から見ると、枝を水面に届くくらいまで、
思い切り下に伸ばしているのがわかります。

僕が走ったのは朝の6時台だったんですけど、
けっこう人がいました。
地元の人でしょうか。
家の近くにこんな桜の名所があるなんて羨ましいですね。

続いては松月院。
板橋区の赤塚にある曹洞宗の寺院です。
15世紀末(室町の終わり頃)に建てられた由緒あるお寺で、
なんとあの高島秋帆さん(江戸後期の砲術家で「高島平」という地名の由来にもなった)が
荒川河川敷での砲術稽古の際に本陣にしたこともあるそうです。
門と桜の組み合わせが美しい。

板橋区というのは、南半分が武蔵野台地、北半分が荒川の洪積低地になっていて、
23区の中でも有数の高低差のある地域です。
上の松月院は、武蔵野台地の一番北側。
そこから北に向かって下りていくと、赤塚溜池公園という小さな公園があります。
このあたりは武蔵野台地が深く切り込んだ崖のようになっていて、
公園とは名ばかりに、あまり日当たりがよくありません(笑)。
そのせいか、桜もまだ五分、七分咲きといったところ。

この写真の左側の崖(丘陵)の上には、
かつて「赤塚城」という名の城があり、
小田原の北条氏の家臣だった千葉氏が住んでいたそう。
今は城址公園になっています。
首都高速5号線を渡れば、高島平エリア。
東京の北の端、閑静な住宅街が広がっています。
以前、このあたりには7つもの小学校があったそうですが、
少子高齢化で何校かは統廃合されました。
そのうちの一つ、旧高島平第七小学校の前の桜並木。

校舎もグラウンドもまだ健在ですが、
ゆくゆくは取り壊されて、高齢者向けの福祉センターに生まれ変わるそうです。
都営三田線の終点、西高島平駅のさらに少し西側、
あと一歩で埼玉県和光市に入るギリギリの所を流れているのが、
荒川水系の一級河川、白子川(しらこがわ)です。
東京23区を流れる川の中で、おそらく最も地味な川なんじゃないかと思います(笑)。
でも、この白子川。桜は見事です。

桜が見られるのはごく限られた区間だけですが、
桜の枝ぶりといい、歩道のサイズ感といい、
心地のいい花見コースです。

ちなみにこの白子川は、かつては今よりもやや東側を流れていたそうです。
その旧白子川沿いは現在、緑道になっていて、
やはり桜がきれい。

暗くて少し見えづらいですが、
歩道の左側には水路があります。
これが、かつての旧白子川。

このあたりは旧白子川の支流・分流がたくさん流れていた場所で、
一部暗渠化されたところもありますが、
歩道脇の水路など、小さな形に姿を変えて、今も流れを絶やさずにいます。
(参考資料:東京の河川・白子川分流http://kasen.info/view/161.html)
この週末、あちこち走ってみて改めて思いました。
日本って桜だらけなんですね。
僕の自宅から半径4〜5キロに的を絞っても、上記の通りです。
「え、この木って桜だったの?」
そんな驚きの連続。
でも、これらの景色はせいぜい来週いっぱいくらいまでしか見られないわけで。
儚いですよねえ・・・。
なんだか年々、感情移入が深まる気がします。
隅田川とか上野とか、有名な花見スポットもいいけれど、
僕はどちらかといえば、家の近所に咲いてる無名の桜の方が好きだなあ。

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ということで、この週末はいつものコースから一歩外れて、
桜がたくさん見られる場所を走ってきました。
まず選んだのは、田柄川緑道。
「田柄川」というのは、
かつて練馬区から板橋区にかけて流れていた一級河川です。
現在は暗渠化されて、緑の多い散歩道になっています。
練馬区の光が丘から板橋区の城北中央公園まで、
うねうねと住宅街の中を蛇行する道筋は、
いかにも「昔は川だった」という感じ。
桜並木になっているのは、全長約5キロある田柄川緑道の、ちょうど真ん中あたり。
練馬区北町の自衛隊駐屯地の北側にある、約1キロの区間です。
こんな具合の細い桜並木が続きます

地元民しか知らない隠れた桜の名所で、
この季節は花見用に提灯が提げられています。
(個人的には興ざめだから提灯は止めてほしい・・・)

田柄川緑道の終点、城北中央公園は、
石神井川に隣接する大きな都立公園です。
(かつて田柄川は、ここで石神井川に注いでいたそうです)
石神井川の桜は見事。
川沿いの道に、満開の桜が延々と続いています。

「桜と川(水)」って絵になる組み合わせですよね。

裏側から見ると、枝を水面に届くくらいまで、
思い切り下に伸ばしているのがわかります。

僕が走ったのは朝の6時台だったんですけど、
けっこう人がいました。
地元の人でしょうか。
家の近くにこんな桜の名所があるなんて羨ましいですね。

続いては松月院。
板橋区の赤塚にある曹洞宗の寺院です。
15世紀末(室町の終わり頃)に建てられた由緒あるお寺で、
なんとあの高島秋帆さん(江戸後期の砲術家で「高島平」という地名の由来にもなった)が
荒川河川敷での砲術稽古の際に本陣にしたこともあるそうです。
門と桜の組み合わせが美しい。

板橋区というのは、南半分が武蔵野台地、北半分が荒川の洪積低地になっていて、
23区の中でも有数の高低差のある地域です。
上の松月院は、武蔵野台地の一番北側。
そこから北に向かって下りていくと、赤塚溜池公園という小さな公園があります。
このあたりは武蔵野台地が深く切り込んだ崖のようになっていて、
公園とは名ばかりに、あまり日当たりがよくありません(笑)。
そのせいか、桜もまだ五分、七分咲きといったところ。

この写真の左側の崖(丘陵)の上には、
かつて「赤塚城」という名の城があり、
小田原の北条氏の家臣だった千葉氏が住んでいたそう。
今は城址公園になっています。
首都高速5号線を渡れば、高島平エリア。
東京の北の端、閑静な住宅街が広がっています。
以前、このあたりには7つもの小学校があったそうですが、
少子高齢化で何校かは統廃合されました。
そのうちの一つ、旧高島平第七小学校の前の桜並木。

校舎もグラウンドもまだ健在ですが、
ゆくゆくは取り壊されて、高齢者向けの福祉センターに生まれ変わるそうです。
都営三田線の終点、西高島平駅のさらに少し西側、
あと一歩で埼玉県和光市に入るギリギリの所を流れているのが、
荒川水系の一級河川、白子川(しらこがわ)です。
東京23区を流れる川の中で、おそらく最も地味な川なんじゃないかと思います(笑)。
でも、この白子川。桜は見事です。

桜が見られるのはごく限られた区間だけですが、
桜の枝ぶりといい、歩道のサイズ感といい、
心地のいい花見コースです。

ちなみにこの白子川は、かつては今よりもやや東側を流れていたそうです。
その旧白子川沿いは現在、緑道になっていて、
やはり桜がきれい。

暗くて少し見えづらいですが、
歩道の左側には水路があります。
これが、かつての旧白子川。

このあたりは旧白子川の支流・分流がたくさん流れていた場所で、
一部暗渠化されたところもありますが、
歩道脇の水路など、小さな形に姿を変えて、今も流れを絶やさずにいます。
(参考資料:東京の河川・白子川分流http://kasen.info/view/161.html)
この週末、あちこち走ってみて改めて思いました。
日本って桜だらけなんですね。
僕の自宅から半径4〜5キロに的を絞っても、上記の通りです。
「え、この木って桜だったの?」
そんな驚きの連続。
でも、これらの景色はせいぜい来週いっぱいくらいまでしか見られないわけで。
儚いですよねえ・・・。
なんだか年々、感情移入が深まる気がします。
隅田川とか上野とか、有名な花見スポットもいいけれど、
僕はどちらかといえば、家の近所に咲いてる無名の桜の方が好きだなあ。

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