ビートルズの故郷、英国リバプール探訪記の5回目。
今回はキャヴァーン・クラブの裏に建つ「ハードデイズナイト・ホテル」について。
客室の内装もレストランのBGMも全てがビートルズという、
ファンにとっては夢のようなホテルです。
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#第1回「マシュー・ストリート」
#第2回「ジョンとスチュと学生街」
#第3回「マジカルミステリーツアー」
#第4回「キャヴァーン・クラブ」
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■高級だけど「割安」
このホテルの存在を知ったのはテレビがきっかけでした。
名前は忘れてしまいましたが、確か旅番組だったと思います。
とにかく全てがビートルズ」というコンセプトに感動し、
その時以来、いつか行かなければと思っていました。
今回、リバプール行きが決まった際に最初にしたことは、このホテルを予約することでした。

いきなりお金の話をするのもアレですが、
僕が泊まったのはデラックスタイプの部屋(40〜50平米)で、1泊朝食付でひと部屋17500円。(2014年1月時点)
グレードの割には値段は低めの、なかなか割安なホテルかなと思います。
もっとも、リバプールのホテルの相場は大体どこもこのくらいだそうです(H.I.S.談)。
ロンドンなんかだと、同じ値段で部屋の大きさは半分以下ですからね。
ちなみに、『地球の歩き方』によるとこのホテルのグレードは「高級」となっています。
実際、普通のホテルとして見ても、サービスも設備(Wi-Fi入ります)も食事も僕は満足でした。


■場所はキャヴァーンの“真裏”
さて、まず「ハードデイズナイト・ホテル」の場所ですが、ここにあります。

より大きな地図で Hard Days Night Hotel を表示
黄色:ハードデイズナイト・ホテル
ピンク:キャヴァーン・クラブ
マシュー・ストリートのすぐ脇、キャヴァーン・クラブのほぼ真裏にあることが分かると思います。

外観を正面から。窓に4人の写真が飾られているのがわかるでしょうか。
P1030341

本当は建物の全景を撮りたかったのですが、大きすぎて向かいの歩道からは入りきりませんでした。
ちなみに客室は全部で110室もあります。

斜めから撮ったところ。
2階部分の壁に、メンバーの彫像が付いているのが分かるでしょうか。
こっちを向いているのはポールかな?
P1030343

建物の奥に曲がり角が見えるでしょうか。
あそこを曲がれば、そこがもうマシュー・ストリート。
あの角に立てば、ほんの50メートルほど先の右手に「Cavern」の看板が見えるはずです。



■ジョンが見つめるロビー
正面玄関から入るとすぐにロビー。
ジョンが出迎えてくれます。
P1030573

奥がラウンジになってます。
右奥の壁にポールの写真が飾られているのが見えるでしょうか。

エレベーターホールに飾られていた、ホテルによくある世界各国の現在時刻が分かる時計。
「ハードデイズナイト・ホテル」では、なぜかリバプール、ニューヨークと並んで「TOKYO」が。
P1030574

なんか嬉しい!



■ビートルズに“溺れる”レストラン
客室へ行く前にレストランを紹介します。
ホテル内にはレストランが1つ、他にバーが2つ、ラウンジが1つあります。
このうちレストランは朝食を食べられる関係で、泊まれば必ず足を運ぶところ。
IMG_0953

とてもきれいで都会的なレストランなんだけど・・・・写真は全部ビートルズ!
デザートを取るときだって、振り向けばビートルズ!
IMG_1001

写真だけじゃなくて、こんなニクい小物も飾ってあります。
IMG_1002

ちなみに当然のことながら、店内のBGMはずっとビートルズです。
レストランだけじゃなくて、ロビーもラウンジも各階のエレベーターホールも、
朝から晩まで24時間ビートルズしか流れません。
このホテルに泊まったゲストは、
ノイローゼになるくらい、窒息しそうになるくらい、ひたすらビートルズを全身に浴びるのです。

なお、ホテルの朝食はこんな感じ。
P1030309

この他にトーストだとかクロワッサンだとかシリアルだとかを選べます。
けっこうガッツリなのですが、イギリスの朝ごはんってどこもこんな感じみたいですね。
エディンバラでもロンドンでも、移動中の高速列車の中でも、
ほぼ同じメニューが出てきました。

余談ですが、よく「イギリスは食事が不味い」と聞きますけど、
僕の体験に限って言えば、全くそんなことはなかったです。
多少ハズレたかな、ということはあっても(マシュー・ストリートの「グレイプス」みたいに)、概ね満足できました。
特にパンとコーヒー、紅茶の美味しさは素晴らしかったです。
あ、それとビールも。



■ジョージのいる客室
いよいよ客室へ向かいます。
階段には一面ビートルズの写真。
P1030468

ソロ時代のポールの写真も飾ってあります。カバーしてる範囲がなかなか広い。
P1030466

そしていよいよ客室へ。
入ってみると・・・・・




ジョージがいました。
P1030282


ジョージ、すごいこっちを見てきます。
IMG_0948

このジョージは『マジカル・ミステリー・ツアー』の時のものですね。
ハードデイズナイト・ホテルでは、
各客室がジョン、ポール、ジョージ、リンゴという4つのテーマに分かれているそうです。

実は滞在中、一度部屋を移ることになりました。
エアコンの工事をしているとかで、騒音を気にしてくれたホテルが静かな別の部屋を用意してくれたのです。
「2つの部屋を体験できるなんてラッキー!」と思っていざ移動してみると・・・・・





やっぱりジョージでした!
P1030302

これはバングラデシュ・コンサートの時の写真かな?
というわけで、ジョージとの縁を強く感じたハードデイズナイト・ホテル滞在でした。

なお、期待していたアメニティグッズは、残念ながらどれも非ビートルズ品。
ただ、ドアノブにかける「Don't Disturb」の札が、このホテルでは「Let It Be」になっていたり、
客室アンケートの表紙に「Tell Me Why」や「Form Me To You」なんていうフレーズが載っていたりと、
分かる人には分かるシャレがあって面白かったです。

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ハードデイズナイト・ホテルの公式HP
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※次回はいよいよ最終回。ビートルズの博物館「ビートルズ・ストーリー」について書きます

※本記事に掲載された内容は2014年1月現在の情報です。
また、できる限り調べて執筆していますが、個人で調べた範囲のものですので、
詳細な場所等には誤りがある可能性があります。ご了承ください。





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