ここ最近、僕の中で「京都のバンド」がキてます。
YouTubeとかネットの音楽ニュースとかを見てて「おおっ!」と惹かれたのが、
なぜかことごとく京都のバンドだったのです。

というわけで今回は、思わず聴き惚れた4組の京都のバンドを紹介。

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Homecomings

今年一番聴いてるかもしれない、というくらいに聴き惚れているのがHomecomings。
京都精華大学のフォークソング部出身の女の子3人+男の子1人の4ピースバンドです。
今も現役の学生なのかな?
いずれにせよ、まだ4人ともせいぜい20歳くらいの、とても若いバンドです。
しかし2013年に、結成わずか1年にもかかわらずFUJI ROCKへの出演を果たし、
じわじわ注目を集めています。

Homecomingsはとにかくメロディが素晴らしいです。
軽音楽部とかではなくフォークソング部という出自が関係しているのか、
彼女たちの作るメロディにはどこか「さみしさ」や「苦さ」があって、
子どもの頃を思い出して懐かしくなるような、でも切なくなるような、
そんな気持ちを味あわせてくれるバンドです。
畳野彩加の鼻歌のような力の抜けたボーカルとローファイギターとの絡み方なんかもたまりません。
※インタビュー読んでたら、当初はPainsやThe Smithみたいな音楽をやろうとしていたんだとか。なるほど!

今年3月に出た『I Want You Back EP』は初日に買って、毎日聴いてました。
ただ、EPなので5曲しか聴けなくて物足りなかったので、
速攻で1stアルバムも買って今はそちらと交互で聴いてます。
もうねー、1カ月に1枚くらいのペースで新曲出して欲しい。

<I Want You Back>




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HAPPY

こちらも毎日聴いています。
京都綾部市出身の平均年齢20歳の5人組バンドHAPPY。
結成1年目の2013年にいきなりSUMMER SONICに出演を果たしました。
(このあたりの展開はHomecomingsと似ていますね。素晴らしいなあ)

耳にすることができる音源はまだ多くはありませんが、どの曲も本当に素敵。
ギター・ベース・ドラムというオーソドックスなフォーマットなのですが、
彼らはそこにシンセの音を載せることで独特の浮遊感を生み出していて、
聴いているとなんとも言えない気持ちよさがあります。
イントロを聴いて予想した展開に対して必ず裏切ってくるというか、
きっと彼らにしてみればナチュラルなセンスなのでしょうが、
その「味付け具合」には中毒性があります。
OGRE YOU ASSHOLEを初めて聴いたときの衝撃度に似ているなあと思いました。

今年3月に1stシングルがタワーレコード限定で発売されました。
6月にはさらに次のシングルも出るそうです。
(次作に収録される<LUCY>という曲がホントにいい!)
HAPPYも早くアルバム出して欲しいですね。

1stシングル『SUN』より<Lift This Weight>



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夜の本気ダンス

2008年に京都で結成された4人組。
何がいいかって、まずバンド名が素敵すぎます。
「夜の本気ダンス」。
実際に音源を聞くより前に、このバンド名だけで虜になりました。

名前に「ダンス」とある通り、
彼らの鳴らす音楽は1にも2にも「踊れる」ということを非常に重視しています。
実際に曲を聴いてみると、確かにズンズン身体が煽られてとてもかっこいい。
ただ、ギターのリフの感じとかドラムとベースのうねり具合とかは、
サイケロックとかハードロックとかに通じる重量感があります。
そういった点で彼らは「ロックをやるダンスグループ」ではなく、
あくまで「ダンスをやるロックバンド」という気がします。
そこらへんが僕の好みに合致してました。

歌詞における日本語と英語の混じり方なんかも独特でいいですね。
ダンス+ロックというのは10年近くずっとトレンドですが、
彼らのようなドライでハードな音を鳴らすグループというのはとても新鮮でした。

<B!TCH>





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Hi, how are you?

京都の大学生の男女2人組。
同世代であるHomecomingsとは仲が良く、よく対バンをしているようです。

もっとも、対「バン」といっても、Hi, how are you?は、
フォークギターやピアニカ、ウクレレといったアコースティックな楽器を2人だけで演奏するという、
バンドというよりも「フォークデュオ」のようなスタイルです。
歌われていることも半径5m以内で起きる日常が中心で、
そういった私小説風なところもある意味では日本の昔のフォークグループっぽい。

ただ、歌詞に漂う低温でも高温でもない“淡さ”とかメロディの垢抜け感は、
やっぱり現代の感覚だなあと思います。
だいたい素朴でチープな音で日常を歌っても、そこに貧乏臭さがないところが昔と違う(笑)。
現代にアップデートされたフォークデュオとしてもっと評価されてほしいと思います。

彼らは公式HPがとても面白いです→コチラ

1stアルバム『?LDK』CM





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前回、サンハウスの記事で、「音楽性と地域性はリンクしてる」というようなことを書きましたが、
京都というのはなぜかこれまで僕の中では音楽と結びつかない街でした。
なんでだろう?
村八分とかくるりとか、京都出身の好きなバンドはいるけど、
音楽シーンとしての京都というのはスルーしてた気がします。
今回紹介した4組は全て今年に入ってから出会ったバンドですから、、
短期間にここまで京都のバンドに出会うというのは、
京都のバンドシーン自体が活気を持っている証拠なのかなあと思います。

にしても、4組ともタイプは違えど、どこかに「ひねり」みたいな感覚があったり、
何か「ひと手間」があったりして、すごくユニークですね。
流行、という意味ではない斬新さみたいなものを感じます。
そこらへんは文化の集積地・京都ならではのセンスなのでしょうか。
(ちょっとこじつけかな…)

いずれにせよ、僕の中でにわかに「京都のロック」がキています。




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