20140715-OY-1811

悔しいけど、腹が立つけど、大好き

初めてthe pillowsを聴いたとき、
「どのアルバムのどの曲を聴いてもストライク」というあまりのツボっぷりに、
僕は本気で「この人たちは僕のために曲を書いているのか?」と疑いました。

あれから15年近く経って、久しぶりにすごくそれに近い感覚を味あわせてくれたのが、HAPPYです。
以前、「『京都のバンド』がやたらと素敵な件」という記事でも紹介した、京都府の綾部市出身の5人組。
平均20歳そこそこという、年齢的にはひと回りも下のHAPPYですが、
彼らの曲はもう衝撃的なまでに全部ツボでした。

前回紹介した時点では、オフィシャルに発表されていた音源は5〜6曲しかなかったのですが、
今年の8月にようやく1stアルバム『HELLO』がリリースされ、音源が一気に増えました。
そして、初めて聴いた新曲もやはり期待を裏切らず、全部がストライクでした。

……もうね、なんか悔しいです
なんでこんな、いかにも友達が多そうで、女の子にもモテそうで、
同じクラスにいたら絶対に目の敵にしていたであろうイケてるやつらの音楽に、
帰宅部で友達のいなかった僕が惚れなきゃいけないのか?!

彼ら、元バスケ部らしいですよ。
ただでさえモテるバスケ部が、その上バンドなんかやっちゃダメでしょ!
バンドというのは文科系の非モテ男子にとって、唯一残された可能性なんですよ。
彼らはその可能性すら僕らから奪おうというのか。

しかも下手くそだったらいいですよ。
「うわあ、そんなダッサイのカバーしてんの?」みたいな下品なバンドだったらいいですよ。
なのに彼らときたら、結成当時(まだ彼らが10代の頃)は、
ドアーズとか初期フロイドとかをカバーしてたらしいです。

なんなんですか、そのセンス。
10代の男の子がバンド組んでいきなり「ドアーズやろうぜ」っていうそのセンス。
素晴らしすぎるじゃないですか
僕なんかドアーズもフロイドも20代に入ってからですよ。
しかもフロイドの作品にいたっては後期の作品は未だに理解できてないですよ。

実際、HAPPYの音楽にはそうした60年代のサイケミュージックの気配があります。
ただ、彼らの腹立つ(素晴らしい)ところは、
ドアーズや初期フロイドの濃厚さをそのまま受け継ぐのではなく、
先人たちのエッセンスをいともたやすく自分たちなりの形に消化していることですよ。
サイケの匂いは確かに感じるのに、音楽自体は羽が付いたように軽やか。
アルバム冒頭<Magic>の、途中までのグーッとくぐもった感じから、
「この先どうなるんだ?」と思わせてからの、あのスカリズムへの展開。
最高すぎるじゃないですか
満員電車の中で思わず身体がノってきてしまうこっちの身にもなってほしい。

<Magic>


それと名曲<Lucy>ね(まあどの曲も本気で名曲ですけど)。
言っときますけど、モータウンリズムは僕の弱点なんですよ。
しかもあんな素晴らしいメロディを乗っけちゃって。
泣くじゃないですか。毎日聴いてますよ。

メロディ。そう、HAPPYの一番の強みはメロディですよ。
「これしかない!」っていうくらいに研ぎ澄まされた、シンプルなメロディライン。
しかも単に美しいメロディというのではなく、
「優しさ」や「温かさ」といった、人の体温を感じさせる心地よさのあるメロディを作るんですよ。

これはなんとなくの僕の印象ですが、そんな素晴らしいメロディにもかかわらず、
彼らはそれをほっとんど苦労しないでポンポンッと作っちゃってるように思います。
だって、作為とか意図とかいう気配がまるでないんだもの。
その天然っぷりがまた腹立ちますねえ。

ホントねえ、HAPPYはゆくゆくは武道館とか東京ドームとか、
そういうデカいとこでライブやっちゃえばいいと思いますよ、もう!
彼らにはそれだけの可能性があると本気で思いますもん。
てゆうか、そのくらいの人気が出なかったら、
僕は今度は、彼らを評価しないこの世界に対して腹を立てますよ!

<Lucy>







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