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もしもビートルズが
定番のクリスマスソングを歌ったら


去年のクリスマス、街中で不思議な音楽を耳にしました。
サンタが街にやってくる」や「ホワイト・クリスマス」といったごく定番のクリスマスソングなのですが、
なぜかバックに流れている音が「ビートルズ」なのです。

たとえば、イントロは<I Saw Her Standing There>なのに
歌は<Rockin' Around The Christmas Tree>だったり、
同じようにイントロは<Ticket To Ride>なのに<White Christmas>だったりと、
ビートルズで始まったはずの曲が、いつの間にかクリスマスソングに“すり替わって”いるのです。

2つのサウンドのつながりがあまりに自然なので、最初は聴き間違いかと思ったのですが、
立ち止まって耳をすませてみると、やっぱりビートルズ+クリスマスソング。
当然、僕は思いました。
これ、誰?

いろいろ調べて分かりました。
正体は、The Beatmas(ザ・ビートマス)というバンドの、『XMAS!』というアルバム。
当然、バンド名はビートルズ+クリスマス。
ジャケットの写真で一目瞭然ですが、タイトルの元ネタは『HELP!』です。
この、正体不明ながら超ナイスなアルバムは、発売されたのは10年以上前にもかかわらず、
未だに人気があるらしくて、Amazonでは品薄状態が続いているようです。

CDのインナースリーヴによれば、
彼ら「ビートマス」の正体はデンマーク出身のRUBBER BAND(ラバー・バンド)という名のバンド。
元々「スカンジナビアを代表するビートルズのカバーバンド」といわれるほど有名なバンドで、
毎年クリスマスになるとバンド名を「ビートマス」に変えて、
ビートルズ風にアレンジしたクリスマスソングを演奏しているんだそうです。

んで、肝心の曲です。
これはもう聴いてもらったほうが早い。

まずは<Please Please Me>とくっついた<Jingle Bell Rock>


これもよくできてる!
<Lucy In The Sky With The Diamonds>からの<Silent Night>


完成度が高すぎて思わず笑っちゃいました。
すごくないですか?

彼らの素晴らしいところは、
どのビートルズソングとどのクリスマスソングをくっつけると面白いのかという「選択眼」です。
僕が一番すごいなあと思ったのはこれ。

<赤鼻のトナカイ>に、よりもよって<Taxman>をくっつけるという発想に唸ります。

アルバムにはまだまだほかにもたくさん曲があるのですが、
どれもちゃんと「ビートルズの音」になっているのがすごいです。
<Jingle Bell Rock>のドラムなんて、めちゃくちゃ「リンゴ感」溢れてるし、
つなぎのギターの音やコーラスなんかも「いかにも!」という感じ。
だから聴いていてビートルズのどの曲が元ネタになっているかがちゃんと分かる。

当たり前ですが、相当センスと実力がないとダメなはずです。
だってビートルズの曲じゃないのにビートルズになっているんだもの。
ここまでいくと一種の「芸の極み」という気がします。

ライブ映像があった!







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