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僕もバンドがしたいです。

兵庫出身の3ピースバンド、N'夙川BOYS
彼らが今年11月にリリースした『Do you like Rock'n Roll !?』というアルバムに
<BANDがしたい!>という曲があります。
この曲聴いてたら、思わず目頭が熱くなって鼻がツーンとしてしまいました。


初めて「バンド」というものを組んだ中学2年の夏、
放課後の教室でみんなで「せーの」で一緒に楽器を鳴らしたときの記憶が、
胸をかきむしりたくなるような鮮やかさで蘇ります。
これぞロックアンセム。



もし「この世で一番楽しいものは何か?」という質問をされたら、
多くの人が答えに窮してしまうかもしれません。
でも、僕はソッコーで答えることができます。
「バンド」と。

女の子とデートすることも、美味しいものを食べることも、
バンドの楽しさを前にしたら、全部霞んでしまいます。
そのくらい、みんなで楽器を鳴らすことは楽しい。
僕、33歳のいい大人ですけど、未だに本気でそう思ってます。

ステージに立たなくても、スタジオで合わせているだけで楽しい。
部屋で一人で黙々と練習しているだけでも楽しい。
下手くそでも楽しい。
楽器を鳴らした瞬間に湧き上がる、あの恍惚感と無敵感は、
ほとんど「革命」と呼んでいいような気がします。

ただ、僕がそのように感じるのは、
僕とバンドとのなれ初めの裏側には、
コンプレックスがぴったりと貼りついているからです。

思春期の僕を直撃したコンプレックス。
それは「モテない」というコンプレックスでした。

運動はできない。人を笑わせるようなトークもできない。オシャレでもない。
何一つとして「モテ」要素がないくせに、
自意識だけは溢れんばかりに過剰だった中2の僕にとって、
バンドはたった一つだけ、モテる(と勘違いさせてくれた)場所でした。
そして、僕を徹底的に無視し、イジメていた「教室」という名の世界に対して、
バンドはたった一つだけ僕に与えられた復讐のためのナイフでした。
コンプレックスというバネがあったからこそ、
バンドは僕にとって革命となったのです。

<BANDがしたい!>を聴いて鼻がツーンとするのは、
「バンドよ、俺を救ってくれてありがとう」という感謝の気持ちがこみ上げるからです。



N’夙川BOYS。
前からちょいちょい聴いてはいましたが、
アルバムとしてちゃんと聴いたのは、この『Do you like Rock'n Roll !?』が実は初めて。
僕が大好きなイギリスのプリミティブズを彷彿とさせる<悪魔のPOP>や、
ヴァセリンズ<SON OF A GUN>のカバーなど、
パンク&ガレージひと筋!というイメージを抱かせるそのビジュアルとは裏腹に、
彼らがすごくカラフルでポップであることが意外でした。

彼らの面白いところは、3人がパートを固定せずに、
曲によって担当楽器をコロコロ変えるところです。
その慌ただしく節操のないところが、かえってバンドの楽しさを体現してる気がします。
今作のタイトルにもなっている「Do you like Rock'n Roll !?」というフレーズ、
そして<BANDがしたい!>という曲は、
今後の彼らにとってキーとなるテーマ、そしてアンセムになるんじゃないかという気がします。







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