2014年もいろんな素敵なバンド/アーティストに出会えた、という話は、
昨年For Tracy Hydeの記事で書きましたが、
改めて振り返ってみると、昨年は特に「女性ボーカル」との出会いが多かったように思います。
カナダのAlvvaysや年末に1stを出したHomecomingsは既にこのブログでも紹介しましたが、
他にも福岡のバンドHearsaysや、LAのthe aquadollsなどもすごく良かった。
そういえば、遅ればせながらグラスゴーのChvrchesも昨年後半になってようやく聴きました。
普段は(あくまで結果的に、なのですが)どちらかというと男性ボーカルものが多いので、
偶然ではあるにせよ、昨年の傾向は自分の中では意外なものでした。
なので今回は、昨年一目ぼれしてしまったガールズバンド3組を紹介します。
なお、上に挙げたバンドはいずれもボーカルが女性というだけで、
メンバーには男性も在籍する男女混合バンドですが、
今回は「メンバー全員が女性=ガールズバンド」という縛りで選びました。
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■ Bleached

米LA出身のジェシカとジェニファーの
姉妹2人を中心に結成されたバンド(というか固定メンバーは2人だけ?)。
レコードデビューは13年だったのですが、
僕は1年遅れで昨年、デビュー作である『Ride Your Heart』を聴きました。
薄汚れたギターに可愛くてポップなメロディが乗っかるという、
僕の大好きな組み合わせのサウンドで、
「ラモーンズのガールズ版だ!」と感激しました。すごくいいです。
ジェシカとジェニファーはこのバンドを結成する前、
MIKA MIKOというバンドで8年ほど活動をしていたそうです。
なので、決してキャリア的には新人というわけではないのですが、
サウンドはすごく若々しくて勢いがあります。
ニルヴァーナの1stからバンド名を付けたというエピソードも、
なんだか高校生みたいでとても好感がもてます。
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■ Summer Twins

Summer TwinsもBleached同様、姉妹2人によるバンドです。
LA出身というところも一緒。
ただ、Summer Twinsは純粋に2人のみの編成です。
ギターを姉のチェルシーが、ドラムを妹のジャスティンが担当し、
ボーカルは2人で分け合っています。
09年に結成され、11年には1枚目のアルバムをリリース。
彼女たちは日本のダンス&オルタナミュージックの老舗レーベル
「IRMAレコード」と契約しており、1枚目はIRMAから出ています。
そして13年にミニアルバム『Forget Me』をリリース。
僕はこっちを聴きました。
公式プロフィールによると「50〜60年代にインスパイアされた音楽性」ということですが、
確かにレトロな雰囲気はあるものの、
Summer Twinsの音楽にはもっと「普遍的な懐かしさ」があります。
彼女たちのリズムにはどこかゆったりとリラックスした空気があり、
公園の芝生に寝転ぶ晴れた日曜日のような、
あるいは、水平線に陽が沈むのを眺める夏の夕暮れのような、
甘くもどこか狂おしい気持ちにさせられます。
このブログで紹介したことのあるバンドの中では、
カナダのAlvvaysやスウェーデンのephemeraあたりに通じるところがありますね。
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■ Old Lacy Bed

最後は日本の若いガールズバンドです。
名古屋出身の4ピース、Old Lacy Bed。
11年にギター/ボーカルのMEEKOによる「一人バンド」として結成され、
2年後に現在の4人体制になりました。
これまで彼女たちの音源は、コンピアルバムなどに単発で収録されていただけでしたが、
(上記のSummer Twinsとスプリットシングルを発表したこともあるそう)
14年の8月に1stミニアルバム『Little Girl』をリリースし、
ようやくまとめて音源を聴けるようになりました。
名古屋と聞くと、超ド派手で100%陽性、みたいなイメージがあるのですが(←偏見)、
Old Lacy Bedのサウンドはまるで違っていて、
枯葉が舞う11月の朝のような、ちょっと憂鬱で寂しげな音をしています。
MEEKOのちょっと舌足らずな英詞ボーカルは、可愛さと同時にひたむきさがあり、
何かをぐっとこらえていたり、何かをじっと待っていたりするような、
意志の強さを感じさせます。
アルバムがリリースされたのは真夏でしたが、僕は聴きながら、
秋や冬にじっくり聴きたいなあと感じたのを覚えています。
(だから最近よく聴いてます)
英語詞だからというわけではなく、
彼女たちの雰囲気そのものに僕は、日本のバンドっぽくない印象を受けました。
国内で活動している姿よりも、海外でツアーを回っている姿の方がイメージがつくというか、
なんかそういう未来に期待したいバンドです。
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今回挙げた3組は、出会ったタイミングはまったくバラバラでした。
しかしこうしてまとめて聴き直してみると、
なんだか自分の好みというものが如実に分かる気がする…。
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昨年For Tracy Hydeの記事で書きましたが、
改めて振り返ってみると、昨年は特に「女性ボーカル」との出会いが多かったように思います。
カナダのAlvvaysや年末に1stを出したHomecomingsは既にこのブログでも紹介しましたが、
他にも福岡のバンドHearsaysや、LAのthe aquadollsなどもすごく良かった。
そういえば、遅ればせながらグラスゴーのChvrchesも昨年後半になってようやく聴きました。
普段は(あくまで結果的に、なのですが)どちらかというと男性ボーカルものが多いので、
偶然ではあるにせよ、昨年の傾向は自分の中では意外なものでした。
なので今回は、昨年一目ぼれしてしまったガールズバンド3組を紹介します。
なお、上に挙げたバンドはいずれもボーカルが女性というだけで、
メンバーには男性も在籍する男女混合バンドですが、
今回は「メンバー全員が女性=ガールズバンド」という縛りで選びました。
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■ Bleached

米LA出身のジェシカとジェニファーの
姉妹2人を中心に結成されたバンド(というか固定メンバーは2人だけ?)。
レコードデビューは13年だったのですが、
僕は1年遅れで昨年、デビュー作である『Ride Your Heart』を聴きました。
薄汚れたギターに可愛くてポップなメロディが乗っかるという、
僕の大好きな組み合わせのサウンドで、
「ラモーンズのガールズ版だ!」と感激しました。すごくいいです。
ジェシカとジェニファーはこのバンドを結成する前、
MIKA MIKOというバンドで8年ほど活動をしていたそうです。
なので、決してキャリア的には新人というわけではないのですが、
サウンドはすごく若々しくて勢いがあります。
ニルヴァーナの1stからバンド名を付けたというエピソードも、
なんだか高校生みたいでとても好感がもてます。
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■ Summer Twins

Summer TwinsもBleached同様、姉妹2人によるバンドです。
LA出身というところも一緒。
ただ、Summer Twinsは純粋に2人のみの編成です。
ギターを姉のチェルシーが、ドラムを妹のジャスティンが担当し、
ボーカルは2人で分け合っています。
09年に結成され、11年には1枚目のアルバムをリリース。
彼女たちは日本のダンス&オルタナミュージックの老舗レーベル
「IRMAレコード」と契約しており、1枚目はIRMAから出ています。
そして13年にミニアルバム『Forget Me』をリリース。
僕はこっちを聴きました。
公式プロフィールによると「50〜60年代にインスパイアされた音楽性」ということですが、
確かにレトロな雰囲気はあるものの、
Summer Twinsの音楽にはもっと「普遍的な懐かしさ」があります。
彼女たちのリズムにはどこかゆったりとリラックスした空気があり、
公園の芝生に寝転ぶ晴れた日曜日のような、
あるいは、水平線に陽が沈むのを眺める夏の夕暮れのような、
甘くもどこか狂おしい気持ちにさせられます。
このブログで紹介したことのあるバンドの中では、
カナダのAlvvaysやスウェーデンのephemeraあたりに通じるところがありますね。
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■ Old Lacy Bed

最後は日本の若いガールズバンドです。
名古屋出身の4ピース、Old Lacy Bed。
11年にギター/ボーカルのMEEKOによる「一人バンド」として結成され、
2年後に現在の4人体制になりました。
これまで彼女たちの音源は、コンピアルバムなどに単発で収録されていただけでしたが、
(上記のSummer Twinsとスプリットシングルを発表したこともあるそう)
14年の8月に1stミニアルバム『Little Girl』をリリースし、
ようやくまとめて音源を聴けるようになりました。
名古屋と聞くと、超ド派手で100%陽性、みたいなイメージがあるのですが(←偏見)、
Old Lacy Bedのサウンドはまるで違っていて、
枯葉が舞う11月の朝のような、ちょっと憂鬱で寂しげな音をしています。
MEEKOのちょっと舌足らずな英詞ボーカルは、可愛さと同時にひたむきさがあり、
何かをぐっとこらえていたり、何かをじっと待っていたりするような、
意志の強さを感じさせます。
アルバムがリリースされたのは真夏でしたが、僕は聴きながら、
秋や冬にじっくり聴きたいなあと感じたのを覚えています。
(だから最近よく聴いてます)
英語詞だからというわけではなく、
彼女たちの雰囲気そのものに僕は、日本のバンドっぽくない印象を受けました。
国内で活動している姿よりも、海外でツアーを回っている姿の方がイメージがつくというか、
なんかそういう未来に期待したいバンドです。
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今回挙げた3組は、出会ったタイミングはまったくバラバラでした。
しかしこうしてまとめて聴き直してみると、
なんだか自分の好みというものが如実に分かる気がする…。
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