今年のGWはアメリカのボストンに1週間ほど滞在してきました。
今回の旅の目的の一つは、ボストンの街を「走る」こと。
実は、ボストンには昔ちょっとだけ住んでたことがあるのですが、
ランニングを始めてから訪れるのは初めてだったので、是非とも走ってみたかったのです。
走ってみると、観光地や名所といった「表側」からは感じられない、
その土地の普段の空気みたいなものに触れられるような気がするので、
ボストンを新鮮に、かつ身近に感じられるようになるんじゃないかと思ったのです。

今回僕が走ったのは、街の真ん中を流れるチャールズ川の川沿いにある遊歩道。
泊まったホテルがちょうどBoston University Bridgeという橋のたもとにあったので、
そこから河口に向かって走って折り返してくる、10km弱のコースです。


逆の上流方向へ向かうとか(1,2km遡るとハーバード大があります)、
街の中を走るとか、他の選択肢もあったのですが、
結局僕は滞在中毎朝このコースを走りました。
というのも、このランニングコースがあまりに素晴らしかったからです。



理由その1:道がフラット

川沿いなんだから当然と言えば当然なのですが、
それにしても徹底的に道が平坦です。
アップダウンがほぼゼロなので、猛烈に走りやすい。
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おまけに道がきれいに整備されています。
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街中の歩道は(向こうは石畳やレンガ敷きなので)場所によってはデコボコしてるのですが、
公園や川沿いの、歩行者やランナー専用の道はかなり手間がかけられています。
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理由その2:信号がない

10km弱のコースの中で、信号はわずか1か所
(しかも向こうは歩行者がガンガン信号無視するので実質ゼロといってもいい)
車道(つまり橋)を横切る場所は他にもあるのですが、
それらは全て歩道が橋の下をくぐる作りになっているので問題なし。
おかげで、信号で止まったり、手前でスピードを調節したりする必要なく、
ひたすら自分のペースで走り続けることができます。

また、そもそも遊歩道と車道とが基本的に離れているので、
自動車の排気ガスや音にも煩わされることがありません。



理由その3:景色がきれい

このコースを気に入った一番の理由がこれ。
景色が本当にきれいでした。


写真中央の背の高いビルがプルデンシャル・ビル
左端のガラス張りの背の高いビルがジョン・ハンコック・タワー
この2つのビルをセットにした光景は、ボストンの絵葉書などでもよく使われます。
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南側の岸から北側を望んだところ。
左奥に見えるドームはマサチューセッツ工科大です。
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木も多くて、ちょうど僕がいたときは、桜が見ごろを迎えていました。
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日本だと川沿いは護岸工事がされていたり、
歩道と岸との間に草が群生していて川面が全く見えなかったりするのですが、
チャールズ川沿いの歩道はほとんどが岸のすぐ横を走ることができます。
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ところどころに桟橋があって、気軽に誰でも降りることができます。
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川の流れを直に感じながらの小休止は、とてもぜいたくです。
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日本でも、川沿いの道であれば理由の1や2を見たす場所はあります。
けれど、いかんせん日本の川沿いのほとんどは、景色がつまらない。
川沿いの広い土地は利用の仕方が限られているので、
団地とか工場とか、パターンが決まっています(しかもどれも景色として面白くない)。
代わり映えのしない景色の中を走ることは、すぐさま「飽き」を生み、
たちまち忍耐苦行的な辛いランニングを余儀なくされるのです。

そして、日本の川沿いの景色がつまらないと感じる最大の原因は、緑が少ないからです。
荒川や多摩川沿いなんて、野放図に伸びきった「草」しか見えません。
神田川や目黒川は桜が植えられていますが、
逆にこれらの中級都市河川は途中に何度も幹線道路に分断されるので、
上記「理由その2」の条件を満たしません。

郊外の大型公園などに足を運べば緑の多いランニングコースもありますが、
こうした場所は1周が2kmとか、せいぜい5kmとかで、
10km以上もの距離のあるぜいたくなコースというのはほとんどありません。
とにかく、日本でこれらの3つの条件を満たすランニングコースを探すのはとても難しい。
僕が知ってる限りだと、京都の鴨川くらいじゃないでしょうか。

チャールズ川のほとりはリスがたくさんいたり、
※真ん中やや左側にリスのモワッとした尻尾が見えます。
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雁が歩いてたり、軽くワイルドです。
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僕が走ってた早朝の時間帯(6時半〜7時半くらい)は、
ボストン大学のボート部が朝練をしていて、とても気持ちよさそうでした。
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にしても、なぜボストンは、市内のど真ん中に、
理想的といってもいいほど素晴らしいランニングコースを持っているのでしょうか。
写真には撮らなかったけど、一定間隔で水飲み場も置いてあって、つくづく手厚いです。
ちなみに、郊外に行くと、あちこちに大きな池(pond)があるんですが、
その周りにも同じように遊歩道が整備されている光景を目にしました。

走る場所にはまったく困らない街、ボストン。
この街が世界最古の市民マラソン大会を持っていることと
やっぱり無縁ではないのでしょうか。

ちなみに、ボストンの早朝ランナーは、ものすごく速かったです。
フツーにキロ4分半くらいのスピードで流しててびっくりしました。
そして、週末になると早朝ランナーの数が激減します。
僕なんかはむしろ週末になると「さあ走るぞ!」と思うんだけど、
こっちの人はランニングも仕事と同じように週末は休むもの、と考えてるんでしょうか。
日本といろいろ勝手が違っていて面白かったです。

走るためだけに行くのでも十分価値があると思います。
というか生きている間に何度でも走りたい街でした、ボストン。
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