久しぶりの更新です。
10月の頭に劇団の公演が終わってから約2か月、ひたすら休んでました。
久々にPCを立ち上げたら溜まっていたWindows Updateが一斉に始まって、
3時間待機したあとでようやく今このブログを書いています。

…ということで、今更過ぎるのですが、
theatre project BRIDGE vol.14『ザ・ロング・アンド・ワインディング・労働』にご来場くださった皆さま、
本当にありがとうございました。

今回は3年ぶりの公演でした。
2012年に行った前回公演『スターマイン』で「次は3年後にやります」と宣言したときは、
ずい分先の話だなあと思っていたのに、気づけばあっという間でした。

とはいえ、以前と比べるとはるかに時間や体力はねん出しづらくなってきたし、
技術や感性は著しく鈍ってしまったし(元々低いんだけど)、
3年というブランクの重みを稽古のたびに痛感しました。
劇中の台詞じゃないですが、
次回に向けての課題がこれまでで最も多く浮き彫りになった公演でした。

うかうかしてると、またあっという間に次の準備期間が始まってしまいそうですが、
とりあえずしばらくの間は電源をOFF。
普通のサラリーマンに戻ります。

さて、前回の記事(といっても2か月も前ですが)まで3回にわたり、
劇団の過去公演で使用した劇中曲のリストを紹介してきました。
#第1回はコチラ
#第2回はコチラ
#第3回はコチラ

せっかくなので『ザ・ロング・アンド・ワインディング・労働』の曲目リストも公開してみようと思います。

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vol.14 『ザ・ロング・アンド・ワインディング・労働』(2015年10月)

#1 出直しブルース(憂歌団)
#2 Diane Young(Vampire Weekend)
#3 それはぼくぢゃないよ(大滝泳一)
#4 Satisfaction(DEVO)
#5 Talking Backward(Real Estate)
#6 Cut Dead(The Jesus and Mary Chain)
#7 スパイラル(andymori)
#8 CIDER '73 '74 '75(大滝泳一)
#9 Feed Me Jack(Albert Hammond, Jr.)
#10 バンホーテン(Hi, how are you?)
#11 Good Dreams(The Roosters)
#12 Panic(The Smiths)
#13 Lightning Express(Billie Joe + Norah)
#14 Janie Jones(The Clash)
#15 魔法のことば(Lucky Old Sun)
#16 The Saddest Story Ever Told(Homecomings)
#17 FAKE L.A. part2(SISTER JET)
#18 Ghost World(Homecomings)

#1<出直しブルース>はオープニングとエンディングで使った、いわばこの芝居のテーマ曲。
そしてまたイチから出直し」という頭のフレーズが気分にバシッとハマりました。
1991年に公開された岡本喜八監督の傑作『大誘拐』と同じ幕開けという、
実に畏れ多い選曲です。


#2は序盤のニュース番組「おはよう日本」のシーン、
#3はその後の「タクラマカンX」のシーンで使った曲。
この2曲は#1から連続してかかるので、シートの相性よりも、
3曲の組み合わせと流れを重視して選んでいます。

大滝詠一は今回の芝居で数少ない、複数曲を使用したアーティストです。(#3、#8
#3はソロ第1作の『大滝詠一』から、
#8はナイアガラレーベル第1弾の『NIAGARA MOON』から選びました。

余談ですが、アルバム『大滝詠一』に収録されている<恋の汽車ぽっぽ>は、
第5回公演『500万年ララバイ』(2003年)で候補に挙げながらも結局使えなかった曲です。
(使おうとしていたのはシングル版の方)
大滝詠一は当時からどこかで使いたいと思っていたのですが、
10年以上経ってようやく実現しました。

Vampire Weekendは2公演ぶり、2回目の選曲ですが、
あまりに好きすぎるので、なんかもうずっと使っているような気がします。


#4、#7、#10の3曲は今回の公演ならではの選曲です。
今回は5分にも満たないショートストーリーを30本近くつなげるという
テンポの早いオムニバス形式だったので、
お客さんが途中で疲れないために、シーンとシーンのつなぎ目に1分ほどの間、
照明を暗くしてただ音楽だけが流れる「休憩シーン」をもうけました。
休憩シーンは計3か所あり、そこで流したのがこの3曲だったのです。

ただ、「何もないシーンの選曲」なんてやったことないので、
実はめちゃくちゃ選ぶのが難しかったです。
だって、どんな曲を流したっていいんだもの。


#5は好評をいただいた「逆向き列車」のシーンの冒頭で流した曲。
アメリカのインディーロックの良心(だと僕は信じてる)、
Real Estateの最新アルバムから使わせてもらいました。


#6は大名盤『Psycho Candy』から。
「松岡修造が降ってくる」という設定の天気予報の場面で薄く流れてたのがこの曲です。
実はこの芝居のオープニングとして当初用意していたのは、
何を隠そう<Just Like Honey>でした(やはり畏れ多い)。
そういえば『Psycho Candy』の完全再現ライヴって中止になっちゃったんですよね。


#11、#12は「フンドシ男」のシーンとその後の反省会のシーンで連続して流れます。
この2曲、当初は違う曲を予定していました。
本当は#11ではKinks<Death Of A Clown>を、
#12andymori<Everything Is My Guitar>をかけたかったんですが、
曲の尺の関係で断念せざるをえませんでした。
断念した結果、ルースターズからスミスという節操のない流れになっています。
尺という絶対的物理的制約でかけたい曲がかけられないことがままあるのが、
芝居の選曲の切ないところです。


#15は現役大学生の男女デュオ、Lucky Old Sunの曲。
彼女たちは今年の夏に初のフルアルバムを出してくれたので、
早速そこから使いました。


この曲をオープニングにして始まる「ラブの宅急便」は、
女の子が主役の、しかも今回の芝居唯一のストーリーのある長いシーンだったので、
ナナの素朴なボーカルがとてもよくマッチしました。

Homecomingsを使ったのを同じ理由。
ホムカミは大滝詠一と共に今回2曲を使用しています。

そして、個人的には今回の芝居の陰のテーマ曲だと思っているのが#17
劇中でも流しましたが、実は開場BGMのラスト、
つまり客席の照明が落ちて真っ暗になっていよいよ本編が始まる…
というタイミングでも同じ曲をかけています(気付いた人はいるでしょうか?)。

※この曲の出だし「福生行きの切符を買って」は大滝詠一オマージュですね。

実は今回の開場中のBGMは全て、
#17を演奏しているSISTER JETの曲で統一しています。

元々は開場中はLa SeraThe Aquadollsといった、
海外インディーの女性ボーカルものでいこうと考えていたのですが、
本番1か月前を切ってから「やばい。芝居に合わない。」と気づき、
慌ててiPhoneをシャッフルしまくって見つけたのが、SISTER JETでした。

ワタルSの、人を小馬鹿にしたような甘ったるいボーカルと粘着質なギター、
そして何より、よくよく聴くとブルースの匂いが漂っているところが、
今回の作品への「助走」としては理想的でした。
だから、その象徴でもある#17は、僕の中では陰のテーマ曲と呼ぶべき1曲なのです。

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こうしてみると、半分以上のアーティストを既にこのブログで取り上げていますね。
「その時聴いている曲から選ぶ」というここ最近の選曲スタイルを、今回も踏襲した形です。
よかったら各アーティストについて個別に紹介した記事も読んでみてください。

Vampire Weekend 『Modern Vampires of the City』
andymori 『ファンファーレと熱狂』
「京都のバンド」がやたらと素敵な件(Hi, how are you?)
The Roosters 『eating house』
The Smiths 『The World Won’t Listen』
Billie Joe + Norah 『Foreverly』
Lucky Old Sun 『I'm So Sorry Mom』
Homecomings 『Somehow, Somewhere』





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