the_lemons_-_hello_cover__sm_1_2

35分で28曲
「1曲平均1分15秒」という衝撃


シカゴ出身の男女混成5人組、The Lemons
デビューアルバム『Hello, We're the Lemons』のジャケットイラストからして、
ラモーンズリスペクトの匂いがプンプンしてきます。
(僕は「レモンズ」というバンド名もラモーンズにひっかけてると思う)

中身を聴いてみると、ローファイサウンドに、
バブルガム爆発のキャッチーなメロディ。
いわゆるパンクサウンドではないものの、
ここにはラモーンズと同じ「シンプル・イズ・ベスト」なスピリットが流れています。

ただし、レモンズがラモーンズよりもさらに徹底しているところがあります。
それは、このアルバムの総曲数を総収録時間を見れば分かります。

曲数は全部で28曲。
普通に考えたら2枚組でもギリギリくらいのボリュームです。
ところが、収録時間はたったの35分。
つまり、あまりに曲が短いのです。
1曲あたりの平均が、なんと1分15秒
一番長い曲でも2分だし、中には1分以内に終わる曲もあります。
ラモーンズも短いけど、レモンズはさらにその上をいきます。
こういう極端さ、大好き

ここまで短いと、そもそも「曲を聴く」という感覚になりません。
どの曲も1コーラスで終わるから、こっちが「曲」として認識する前に過ぎ去ってしまいます。
おまけに曲間もゼロ秒。

こうなってくると、アルバムという一つの統一された作品を聴いているというよりも、
窓を開けたら誰かがザッピングしているラジオの音がたまたま聞こえてきた、というような感覚に近い。
以前、車を運転するときによくラジオの米軍放送を聴いてたんだけど、
ラジオ独特のローファイな音質で無秩序に音楽が流れてくるところは、
まさにこんな感じだったなあと思いだします。

音質ということでいえば、
彼らはこのアルバムをアナログと配信のみで販売しています。
配信は広く聴いてもらうためのマーケティング用のチャネルで、
音はあくまでアナログ前提として作ってる気がします。
僕はとりあえず配信で購入したんだけど、絶対アナログも買う。


にしても、素晴らしい出会いでした。
1発聴いただけで「あ、これは大好きだ」と全部分かってしまったこの衝撃は、
一昨年のHomecomingsHAPPY以来じゃないか?

ついラモーンズに寄せて書いちゃいましたが、
正確に言えば、ラモーンズに似てるから好きというよりも、
レモンズを聴いて「あ、だから自分はラモーンズが好きなんだ」と、
自分の好みの根っこを再認識したような思いです。
彼らのFacebookを覗いてみると、おすすめアーティストの欄にThe Vaselinesの名前がありました。
ああ、なんかいろいろと一本につながった気がする。

2016年はまだ始まったばかりですけど、
早くも今年一年の印象を塗り尽くしてしまいそうな強烈な出会いでした。

※彼らのbandcampで全曲試聴できます。









sassybestcatをフォローしましょう
ランキング参加中!
↓↓よろしければクリックをお願いします

にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ