spotify

いつでもどこでも聴ける
豪華な「試聴機」


タイトルの通りなのですが、昨年末、
ついにストリーミング配信サービスに手を出しました
「ついに」と書いたのは、僕はこれまでストリーミング配信に否定的だったから。
音楽を聴くことが端末の電波状況に左右されるなんてありえないし、
何より、ジャケットやインナースリーヴまでを含めて音楽だと思っているので、
単なるパケットを「音楽」と呼ぶことにはものすごく抵抗感があったのです。

それなのになぜ手を出したのかというと、
基本的には以前書いた電子書籍に手を出した理由と同じ。
子供が生まれたことで自宅のスペース確保が最重要課題になり、
今の時点で既に壁一面を占領しているCD棚を、これ以上膨張させるわけにはいかなくなったのです。
特に2016年はやたらとCDを買ってしまったので、
このままいくと17年にはパンクすることが目に見えていました。

また、生活のなかで音楽を聴くシーンというものが、
ここ数年でほとんどスマホ経由になったことも挙げられます。
CDを買ってもすぐにiTunesに取り込んで、実際に聴くのはスマホからがほとんど。
中には買ってから一度もプレイヤーにセットしていないCDもあります。
そろそろ音楽(音源)との付き合い方を見直さなきゃいけないなあと、
実は以前から考えてはいたのです。

そんな中で、世界最大のストリーミング配信サービス、
「Spotify」が日本に上陸しました。
昨年11月にローンチされた直後に登録して数日間、無料会員で様子を見ていたのですが、
今ではしっかり有料のプレミアム会員です

僕が重視した点は3つ。

その1:登録曲数

Apple MusicやLINE MUSIC、Google Prime Musicなどが数百万曲止まりであるのに対して、
Spotifyは4000万曲
桁が違います。

Hazel EnglishHannah Lou Clarkといった、まだマイナーなアーティストから、
Howlin’ Wolfなんていう古典級の大物まで、探せば基本的に見つかるのはほんとすごい。

現時点では登録曲の大半は洋楽で、
邦楽の品揃えは弱い(例えば大滝詠一なんていう超メジャーアーティストがない)のですが、
僕は元々洋楽比重が高かったので、まあ問題ないだろうと判断しました。


その2:インターフェース

他のサービスと実際に使いながら比較したわけではないので、
あまり結論めいたことはいえないんだけど、とりあえずこの点も問題なし。
UIもシンプルだし、黒基調のデザインも新鮮です。

CDから取り込んだライブラリを再生するアプリ(iPhoneユーザーの僕の場合は「ミュージック」)と
Spotifyで気に入った曲とを連携(例えば「ミュージック」のプレイリストに追加するなど)することは、
当然ながらできません。
これは確かに不便ではあるのですが、
実はApple Musicもこの点については同様らしいので(その設計は致命的なミスなんじゃないか?)、
だったらデザインもUIもこの数年でどんどん悪化している「ミュージック(Apple Music)」より、
曲数もUIも優れたSpotifyの方に軍配が上がります


その3:アーティストへの還元

最後のポイントがこれ。
ユーザーとしておいしい思いはしたいけど、
アーティストがちっともおいしくない仕組みなのであれば、
それに加担するのは嫌だなあと思ってました。

そこで、自分なりに調べてみました。
(参考記事)
音楽ストリーミング「Spotify」はどうやって音楽業界に貢献しているのか?
定額制配信でアーティストは稼げるのか?

正直、完全に理解できたわけではないんだけど、
SpotifyはレーベルとSpotify本体の両方から、
(それぞれの契約に基づいて)再生回数に応じて使用料が支払われること。
アーティストに入る収入を再生回数で比較すると、
記事によればSpotifyの場合は0.15円、
CDの場合(サンプルではあるけど)0.28円で約半分になるけど、
気に入ったアルバムなら2回3回と聴くはずで、
そうすればCD以上にアーティストに還元することも可能です(で合ってるよね?)。

一度固定の金額だけ支払えば終わりのCDとは違い、
定額制配信は、ある意味では「好き」という気持ちが続く限りアーティストに還元できる
そう考えれば、悪くないのなあと(今時点では)思ってます。

※あと、直接は関係ないけどこの本↓↓も読みました
 ここに書いてある流れの先に今自分も乗っているんだなあ

 


…以上が僕がSpotifyを選んだ理由なのですが、
じゃあこれで満足か?もうCDから完全に乗り換えるか?というと、
それは無理

一つは音質。
僕はそんなに音質にこだわらない方だけど、
そんな僕でもSpotifyの音質には微妙な違和感があります。
試しに同じ曲をCDとそれをiTunesで取り込んだデータとSpotifyの最高音質とで聴き比べたんだけど、
Spotifyは広がりが弱いというか、ゴロゴロしたのが詰まったようなというか、
なんかこうスカッとした感じがCDに比べて弱い印象を受けました。

そして何より、なぜそもそもCDを買うのかといえば、
単に聴きたいからというだけでなく、
「モノとして手元に置きたい」「所有したい」という欲求があるからです。
ストリーミング配信ではその欲求は永遠に満たされることはありません。
なので今後は、Spotifyで探してフィジカルで購入するという流れになるのかなと思います。
実際、Spotifyで初めて聴いたNew Order『Music Complete』と
PJ Harvey『The Hope Six Demolition Project』の16年に出た2枚のアルバムは、
既にオンラインショップでCD版をカートに入れました。
そう考えるとSpotifyは
「いつでもどこでも聴ける豪華な試聴機」というような位置づけかもしれません。

ただ、これからは本当にフィジカルで持ちたいものは、
CDではなくアナログで買うことが増えるそうな気がします。
「スマホで聴く時のための取り込みデータ用」という理由が弱まれば、
これまでのようにCDにこだわる必要はなくなります。
単純に「聴く」という点だけで比較すれば、CDはアナログに敵いません。

いずれにせよ、フィジカルもデータもCDありきだったのが、
これからはまずSpotifyがあり、その後にCDもしくはアナログという流れになるんじゃないかと。
2017年は僕にとって(実質的な)「ストリーミング元年」になりそうです。





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