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シリーズの命運は
「スピンオフ」が握ってるんじゃないか


遅ればせながら『スター・ウォーズ』のスピンオフ、
『ローグ・ワン』を見てきました。
めちゃくちゃ面白かった!

『エピソード4』の前日譚ということでしたが、
マジであの10分前までの話なんですね。
思わず家に帰ってから『エピソード4』見返しちゃいました

『ローグ・ワン』見た後だと『4』の見え方がまったく変わりますね。
序盤のR2-D2とC-3POの逃亡劇を、
今までは「2人とも可愛いなあ」なんて感じでのほほんと見てたけど、
もう一切笑えないです
あの2人のドロイドが、文字通り全宇宙の命運を握ってたわけで、
そう考えると、オーウェンおじさんが最初にジャワから買った赤いドロイドが、
もしあのとき壊れてなかったらどうなってたんでしょうか。
銀河帝国を倒した最大の功労者は、実はあの赤いドロイドだったんじゃないかと、
かなり本気で思っちゃいました。

あと『ローグ・ワン』は登場人物がみんな“濃くて”良かったです。
特にキャシアン・アンドー
物心ついたときから反乱軍に参加し、
善悪の区別も大義も分からないまま戦争に巻き込まれ、
暗殺やスパイといったほの暗い作戦に従事していた彼の存在は、
「反乱軍=善、帝国=悪」というこれまでの単純な捉え方に、一石を投じたと思います。

また、通して見ると悲しい物語であるという点も、
「本家」にはなかった魅力です。
単に番外編として楽しめるというだけでなく、
「本家」の解釈にも深さと奥行きを与えたという点で、
スピンオフ作品としては一つの究極形と言っていいと思います。


オリジナル作品が築いた強固な世界観を「器」として、
その中でさまざまな作家が実験を試みて、それがさらに器に広がりを与える。
こうして世界観が際限なく広がっていく作品群って何かあったよなと思ったら、
ガンダムがまさにそれですね。

スピンオフは今後も制作が予定されていますが、
今後は、ガンダムでいうところの『第08MS小隊』のような、
「同じ世界で起きていた全く別のドラマ」も見たいところです。
というのも、スター・ウォーズの世界が今後も支持され続けるには、
本家よりもむしろスピンオフの方が重要だと思うからです。

ディズニーの会長は一昨年から始まったシークエル・トリロジーの、
さらにその先(つまり『エピソード10』以降)の可能性を示唆しているそうですが、
垂直方向に続編を作り続けるだけでは、いずれ世界観は陳腐にならざるをえません。
必要なのはガンダムのように、水平方向に世界観を肥えさせることだと思います。
※スター・ウォーズはアニメがめちゃくちゃ面白いので、
※個人的にはアニメによる展開に期待しています

ただ、「肥えさせる」といっても、
広げ過ぎて世界観そのものを逸脱してしまったらアウトなわけで、
どういうストーリーやキャラクターなら「アリ」でどこからが「ナシ」なのか、
その境界線の線引きは非常に難しそうです。

たとえば『ローグ・ワン』の場合、
チアルートをドニー・イェンが演じたことには、個人的には違和感がありました。
スター・ウォーズには元々、ライトセイバー剣術を代表とする、
アクションに関しての独自の様式美があります。
ところがドニー・イェンの参加によって、
そこに、中国武術という既存の(現実にある)様式美が
紛れ込んできてしまったような気がしました。
スター・ウォーズの世界ではアクションの様式美の元祖であるジェダイよりも、
設定上はジェダイよりも格下であるチアルートのアクションの方が洗練されているという、
奇妙な逆転現象が起きてしまっていたのです。

でも、ドニー・イェンのアクションを、
スター・ウォーズの新しいスタイルとして歓迎した人も大勢いたはずです。
だから、結局大事なのは、制作側のチャレンジを基本的には応援しつつ、
できあがった作品に対してその都度、
それぞれの観客が「アリ」「ナシ」と声を上げることなのかもしれません。

スピンオフ第2弾は若き日のハン・ソロを描くことが決まっていますが、
僕は是非、一度企画が頓挫したというボバ・フェット主役の作品が見たい。
あまりにかっこ悪い最期を遂げたボバの汚名をそそぐチャンスを…。






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