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「30歳」からはじまる
ポップネス


最近、娘(1歳)が星野源の音楽に興味を示しています。
Perfumeとかベビメタには見向きもしないのに、
星野源のMVは手をたたきながら楽しそうに見てます。
なのでパパは『Yellow Dancer』を買ってしまいました。

宇多田ヒカル『Fantome』に続いて、
自分一人だったらおそらく買わなかったであろうアルバムです。
でも、聴いてみたらめちゃめちゃいいですね。
評判が良いのは知ってましたが、超納得。


んで、娘はこういうファンキーなノリのシティポップが好きなのかなー、
でもそういうアルバムなんて持ってないなー、
なんて思ってたところ、たまたま出会ったのが、
スウェーデン出身のシンガーソングライター、イェンス・レークマンでした。

今年の2月にアルバム『Life Will See You Now』をリリースしたばかりで、
そのレビュー記事をネットで見かけて知りました。
このアルバムが4枚目になるそうですが、僕が聴くのは今回が初めて。

まるで流れる水のようにサラサラと進む美しいメロディと、
それを取り囲むように配置されたいろんな楽器の音。
めちゃくちゃ垢抜けてるな〜!という第一印象でした。
本人はギタリストでもあるそうですが、
このアルバムではピアノの音がもっとも効いています。

全体にどこかソウルのフィーリングが漂っているので、
いわゆる「スウェディッシュポップ」のイメージとは違うのですが、
華やかでありながらも決して押しつけがましくないところは、
やっぱり他の北欧勢と似ているなあと僕は感じます。
ソウルのノリとポップネス、そしてイェンスのバリトンボイスは、
どこか星野源に通じるものを感じさせます。



でも、ほかのアルバムを聴いてみたところ、
今のスタイルが出来上がったのは2012年の3枚目『I Know What Love Isn’t』で、
1、2枚目のアルバムは今とは雰囲気が違います。
2枚目『Night Falls Over Kortedala』(2007年)は評価が高いそうですが、
僕は今のほうが好きだなあ。

Wikipedia見てみたら、彼は僕と同い年でした。
それどころか誕生日もわずか4日違いという近さ。
おそらく世界で最も「同世代」と呼ぶに相応しいアーティストなんじゃないでしょうか。
「自分と同じだけの時間を生きてきた人」の鳴らす音や綴る歌詞だと思うと、
なんだか聴き方が変わってくる気がします。

1枚目と2枚目は今と比べるとより実験的で、その分内省的です。
雑な言い方をすると、すごく「暗い」。
キャリアが長くなるにつれて、
ポップからアバンギャルドな方向へ舵を切るアーティストはたくさんいますが、
イェンスの場合は逆だったわけです。
そして彼の場合、その境界線は20代以前と30代以降に引けます。

前者を、いかに自分自身を探究するか、
いかに「個性」を出すかに執心していた時期、
後者を、自分探しなんかよりも社会とコミットしていこうとする時期とするならば、
僕もおそらく20代と30代との間に大きな境界線を引けます。
現在のイェンスの音楽が、ハッピーで華やかなものであることは、
同い年として(全ては僕の一方的な想像だけど)とても納得できるし、
なんだか誇らしい気持ちになります。








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