週刊「歴史とロック」

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ランニング

「マラソン嫌い」でも箱根駅伝が楽しめる5つの方法

hakone

今年もガッツリ見ました、箱根駅伝。

今回は駒澤大学が勝つだろうと予想してました。
ここ何年も、毎回優勝候補の一つに数えられながらもあと一歩のところで優勝を逃していた駒澤ですが、
今シーズンは、箱根の前哨戦にあたる出雲駅伝(10月)と全日本大学駅伝(11月)とを連続して制し、
波に乗っていました。
※参考記事:箱根駅伝、優勝候補は「駒澤大だけ」(Sportsnavi)

ところが蓋を開けてみたら、東洋大が駒澤に5分近くの大差をつけての優勝。
それも、柏原竜二在籍時の2012年大会でたたき出した大会記録に1分15秒差にまで迫る、
歴代2位という大記録(10時間52分51秒)での圧勝でした。
柏原という「大砲」抜きでのこの記録ですから、
今回の優勝で東洋は、一部のエースに依存するワンマンチームなどではない、
真の強豪校であることを示したと思います。
※参考記事:東洋大を圧勝Vに導いた“全員駅伝”(Sportsnavi)

印象的だったのは、東洋のアンカー、大津選手です。
鶴見でタスキを受け取った段階で既に2位の駒澤と3分差がありましたから、
ハッキリ言えばのんびり走っても優勝はできたはずです。
それなのに、彼は安全に行くどころか、最初の1kmを3分を大きく割るスピードで突っ込み、
そのままゴールまでほとんどスピードを緩めず走りきり、結果的に区間賞を獲ってしまいました。
セーフティリードを手にしていても最後まで攻めの走りを貫いた大津選手のあの姿勢には、
勝利への執念というか、魂みたいなものを感じてとても好感を持ちました。
金栗賞(MVP)を彼が受賞したのも納得です。
※参考記事:アンカー初MVP!東洋大・大津、復路新の快走劇締めた(SANSPO.COM)


さて、解説の真似事はこのくらいにして、今回の本題です。

こないだあるネットの掲示板で、
「いろんなスポーツ中継があるけどマラソンが一番つまらない」という書き込みを見かけました。
しかも、その意見に対してけっこう多くの人が賛同していました。

まあ、確かに、その気持ちは分かる。
僕も、走るようになった今でこそ夢中で観戦してますが、以前は、
「点が入るわけでも逆転劇が頻繁に起こるわけでもないからつまらん」
「ただ走ってる人を延々映しているだけの画をどう見ればよいのか」
などと思ってましたから。

なので今回は、マラソンへの興味も競技の知識もゼロという状態から、
どうやれば箱根駅伝を楽しむことができるのか。
その方法を僕なりに考えてみたいと思います。

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方法1:「応援校」を見つける
これが一番手っ取り早いですね。
ひいきのチームが見つかれば自然と感情移入もできるはず。
じゃあどうやって応援校を見つければいいか。
自分の出身校を応援するというのが最も簡単ですが、出場するのはわずか20校ですから、
その中に自分の出身校が含まれている可能性は、普通に考えれば低い。

じゃあ僕はどうしているかというと、「キャンパスが家の近所」ということで、
東洋と帝京、それと大東文化大を応援してます。
(なので今年は東洋が優勝し、帝京・大東もシード権を獲得したので万々歳です)
あくまできっかけなので、自分じゃなくても友達や親戚に卒業生がいるとか、
あるいはもっとシンプルに「ユニフォームが好き」なんていう理由でもいいんじゃないでしょうか。
要は、漫然とレースを眺めるよりも
「視点を一か所に据える」ということをした方が楽しいんじゃないか、ということですね。


方法2:「好みの選手」を追う
1の「応援校を見つける」ということと本質は一緒です。
学校単位ではどうしても気に入ったチームが見つからないというのであれば、
「1区は●●選手、2区は□□選手」という風に気に入った選手を探しながら観戦するのも一つの手です。
いい顔してる選手、好みの顔をしている選手、
あるいは走ってるフォームがかっこいい選手(ちょっとマニアックか)とか、
とにかく第一印象で「この人!」と決めてその選手を追うと、俄然のめり込めます。
その際、1年生、2年生あたりの若い選手を選んだ方が、
来年、再来年も見られる可能性が高いので「お得」かもしれません。

ちなみに、毎年見ている人は分かると思うんですけど、
間違いなく学校によって「顔の系統」ってのがあります。これが不思議なんだよなあ。
例えば今回優勝した東洋は、今風の爽やかな「男子!」という感じの子が多いですね。
それと、最近急速に力をつけ始めている青山学院や、東海大なんかもわりと可愛い感じの子が多い。
逆に駒澤や日体大なんかは、いかにも「運動しか知りません!」みたいな武骨な子が多い。
ちなみに僕はどうしても後者の方に肩入れ(という表現は逆に失礼か)しちゃいます。

んで、話がだんだん脱線してくるんですけど、「BL」ってあるじゃないですか。
「ボーイズラブ」。いわゆる男性同士の恋を描いた漫画とかのことですね。
そんでですね、この学生駅伝っていう世界は、
BL的には極上の素材なんじゃないかと僕はずっと思ってるんですね。
だって、身に付けてるのはランニングと短パンだけだし、
そんな半裸みたいな格好で男の子たちが抱き合って泣いたりするんですよ。
しかも、長距離ってスポーツは、全員が惜しげもなく苦しい表情を晒しちゃう競技じゃないですか。
その苦しくて泣きそうな表情とか、好きな人にはたまらないと思うんだよなあ。


方法3:「小説」から入る
本を読むのが好きな人ならこの方法はアリです。
箱根駅伝を題材にした小説といえば、
堂場瞬一の『チーム』と三浦しをんの『風が強く吹いている』が双璧です。



『チーム』は「寄せ集め」と揶揄される学連選抜が、
『風が強く吹いている』はマラソン素人で結成された即席チームが、
それぞれ箱根駅伝での勝利を目指すというストーリー。
物語そのものもとても面白いのですが、
レース中の描写や選手同士の駆け引きなどは、かなりリアルに描き込まれています。
小説を読んでから実際のレースを見れば、「ただ走ってるだけ」と思っていた駅伝という競技が、
実はとてもドラマチックなものだと感じられるんじゃないでしょうか。

ちなみに、変わりダネとしてこんな小説もあります。

箱根駅伝を舞台にしたサスペンスで、レースを中継するテレビ局や中継車が物語のキーになります。
『チーム』、『風が強く吹いている』が「テレビに映る箱根駅伝」を知るためのものだとしたら、
『強奪 箱根駅伝』は「テレビに映らない箱根駅伝」を描いたものといえるかもしれません。
「イベントとしての箱根駅伝」の、その裏側を垣間見れる作品です。


方法4:「地図」を片手に観戦する
箱根駅伝は往路(108km)、復路(109.9km)合わせて217.9kmという、
駅伝としては他に類を見ない超長距離レースです。
それも、東京〜箱根という、都心も海も山もある、バラエティに富んだ景色の中を移動します。
そこで、箱根駅伝をレースとしてではなく、
選手の位置を追いながら一種の「バーチャル旅行」として楽しむというのが、
ややマニアックながらも、「通」的な観戦方法です。
最近は日テレの公式サイトが、
各選手の位置をリアルタイムで地図上に表示するというサービスを始めているので、
CMなどに邪魔されず東京から箱根までをエンドレスに追うことができます。

また、コースはおおむね東海道を辿るので、
沿道には史跡や名所が少なくありません。
なので、歴史が好きな人にはこの方法はおすすめですね。
※副読本としてこんなのもあります。



方法5:「名物」を楽しむ
最後は、かなりアクロバティックな楽しみ方です。
箱根駅伝というイベントには、本来の趣旨とはまるで関係ない、
けれど毎年期待してしまう「名物」というものがあります。
そうした「名物」を、レースそっちのけで追いかけるというのも、
それはそれで一つの楽しみ方かもしれません。
代表的なものを紹介します。

1. 瀬古利彦の珍解説
毎年第一中継車(先頭ランナーを中継する車)に乗り込みメイン解説を務める瀬古利彦。
自身も早稲田在籍時は花の2区を走り、卒業後も世界を舞台に活躍したレジェンド的ランナーですが、
解説者になると一転、

・母校の早稲田が勝つと上機嫌、負けると不機嫌
・見たまんましか言わない(「口が開いてきました」「汗をかいてますね」etc.)
・謎の発言(「勝負に負けた方が、負けるんです」「速くもないし遅くもないですね(←実際は区間新)」etc.)

などなど、異様な天然ぶりを発揮して、視聴者を混乱のるつぼに叩き込むのです。
twitterではレース開始前から「#瀬古黙れ」「#瀬古寝るな」「#瀬古元気出せよ」といったハッシュタグが現れ、
レース後は毎年まとめサイトに記事が作られます。
(今年もできてました→箱根駅伝の瀬古さん発言集
解説者としてはほとんどアテにならないんだけど、
なぜか憎めない、それどころか毎年何かを期待してしまう、愛すべき箱根の「名物」なのです

2. 二宮のフリーザ様
毎年復路において、二宮の中継ポイントに現れる、
『ドラゴンボール』のフリーザ様の格好をした謎の集団。
中継ポイントは必ずカメラに映るということを逆手に取り、
選手が通過するたびにフレームの端で集団芸を見せるこの「二宮のフリーザ様」は、
今や全国的に有名になりました。
他にも、毎年どこかに映る「○_○」という謎の旗や、函嶺洞門に必ず現れるリラックマなど、
「箱根名物」はいくつもあります。
僕はこういう「映りたがり屋」はあまり好きではないんですが、
二宮のフリーザ様だけは、ばっちり衣装を用意して毎年新ネタを仕込んでくるという、
うっかり「マジメ」と呼びたくなるような熱意(根本的な意味不明感は残りますが)を感じるので、
毎年見ちゃうんですよね。
※参考記事:【画像まとめ】2014年 今年も箱根駅伝にフリーザ様が降臨

3. 最後尾の自転車集団
テレビでは中継されないので、実際に行かないと見れないのですが、こういうのもあります。
※参考記事:【チャリで追走】テレビに映らない箱根駅伝の最後尾が凄い

これ、噂では聞いたことあったんですけど、記事読んだら予想以上にすごいことがわかりました。
自転車乗りにとっても箱根駅伝は一大イベントなんですねえ…。

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ということで5つ挙げてみました。
良かったらどれか試してみてください。
…ってあと1年チャンスはないんだけども。




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花見ランニング2013 〜皇居と神田川の桜のある景色

走り始めてから2回目の桜の季節。
昨年に引き続き、今年も花見ランをしてきました。

昨年は石神井川に白子川と川べりを中心に走ったので、
今年は趣向を変えて内陸(?)を走ることにしました。
目指すは皇居。
皇居って桜咲いてるんだろうか?
実はよく知らないんですが、
でも、なんとなく咲いてそうな雰囲気はあります。
そうであることを祈りつつ、また途中の道々でも桜に出会えることを期待しつつ、
夜明け前に家を出ました。


◆小石川〜市ヶ谷

この日1本目の桜を発見したのは文京区小石川。
簸川(ひかわ)神社の境内に桜を発見しました。
IMG_0570

続いて小石川の植物園。
暗くて見えづらいのですが(なにせ朝5時半)、
園内にちらほらと桜が見えます。
IMG_0573

小石川から春日、後楽園を抜けて、飯田橋へ。
飯田橋の歩道橋から市ヶ谷方向へ目をやると、
外堀通り沿いの桜並木が見えました。
IMG_0576

早速外堀通りを走ります。
歩道まで張り出した桜の下をくぐりながら、市ヶ谷方面へ。
徐々に日が昇ってきて、明るくなってきました。
IMG_0577

途中で西岸(新宿側)から東岸(皇居側)へ移動。
東岸側の外濠公園も桜が満開。
あちこちにはブルーシートが敷かれ、
会社の花見の準備なのか、
新入社員と思しき若い男性が、
既にこの時間(朝6時前)から場所取りをしてました。
IMG_0581

公園から対岸を眺めるとこんな感じ。
このあたりは中央線(総武線)の車窓からもきれいな桜を眺められそう。
IMG_0582

市ヶ谷からは靖国通りを九段下方面へ。
この通りも桜並木になってます。
IMG_0584

靖国神社の境内も桜が満開のよう。
IMG_0586


◆皇居へ

内堀通りへ入り、いよいよ皇居へ。
千鳥ヶ淵の交差点から英国大使館前の桜が見えます。
IMG_0587

千鳥が淵公園の桜は初めて。
さすがに有名な花見スポットだけあって、
さながら桜の回廊です。
IMG_0588

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半蔵門を通り過ぎると右手に見えてきた、
国立劇場前の桜。
IMG_0590


う〜ん……、なんか……、
期待したほど桜がない。
すごかったのは千鳥ヶ淵だけで、
他はこんな感じでちょびっとずつしか桜がありません。
(三宅坂交差点の手前。お堀端にぴょこんと飛び出た桜の木)
IMG_0591


結局竹橋まで皇居の周りを3/4周くらいしたものの、
ほとんど桜を目にすることはできませんでした。


◆本郷〜駒込

その後、御茶ノ水へ抜けて本郷通りへ出て、
東大の敷地沿いを走ったのですが、
ここもアテが外れてほとんど桜は見られず。

ようやく「おっ!」と桜が見られたのは、
なんと駒込を抜けて染井霊園まで来たところ。
皇居からゆうに30分は走った後のことでした。
IMG_0594

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結局、これでこの日の花見ランは終了。
去年に比べるとほとんど桜を見られず、
完全なる消化不良感……。


◆神田川
そこで翌日、リベンジをすることにしました。
目指したのは神田川。
同じように早朝に家を出て、
雑司ヶ谷を下ってみると……


すごい!
IMG_0606

上は面影橋から高田馬場方向を眺めた風景。

同じく面影橋から江戸川橋方向を向いてみると、こちらも見事。
IMG_0605


なんとまあ素晴らしい桜の景色でしょう。
昨年の石神井川といい、
やはり川沿いは絶好の桜スポットなんですね。

いや〜、本当に気持ちのいいラン。
IMG_0609

椿山荘が見えてきました。
IMG_0608

途中、江戸川公園の桜の下にテーブルを持ち込んで、
そこでジャラジャラ麻雀をしている男性4人組を見ました。
桜の下で徹マン!その発想はなかった!
すげえ楽しそう(笑)!


◆雑司ヶ谷〜大塚

その後は江戸川橋から目白台へ上がり、
雑司ヶ谷、池袋、大塚と走りました。

途中で見つけた桜スポットは、
南池袋の法明寺。
IMG_0620

川と桜も似合うけど、
寺社仏閣と桜もいい組み合わせ。
IMG_0621

大塚では、荒川線と桜の組み合わせを写真に収める。
IMG_0622


というわけで今年の花見ランはこれで終了です。
去年と今年の花見ランでわかったのは、
桜を見るなら「川」が狙い目だということ。
市街地はまとまった桜が少ないし、公園はよほど早朝に行かないと花見客で混んでいる。
そう考えると、川沿いはだいたい桜がびっしり植えられているし、
公道で見物客も滞留しないから、
桜を楽しむには理想的といっていいんじゃないでしょうか。

どうでもいいですけど、ちょうどこの花見ランをした土日は、
以前書いた、フルマラソンを棄権した週末だったんですが、
結局花見ランのせいで2日で40キロくらい走ってました。
意味ねえじゃん(笑)!




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初のフルマラソンを「棄権」した!

タイトルの通りです。
先週末に走る予定だった初のフルマラソンを棄権しました。
マラソン用語で言うところの「DNS(Did Not Start)」というやつです。
覚えたての専門用語を、まさかいきなり最初で使うことになるとは…。

理由は、先月から慢性的に続いている胃腸炎と坐骨神経痛が
レースの1週間くらい前から悪化したからです。
ちょっとずつ回復はしてきていて、
当日も「頑張れば走れるかな」という感じだったのですが、
ムリしてまたぶり返すのが怖かったのと、
何より、一度切れてしまった緊張の糸をもう一度結び直すのが億劫だったので、
結局走らないことに決めました。
(と言いつつその週末もランニングは普通にしてたんですけどね)

およそ半年にわたってコツコツ走り込んで準備してきたわけですから、
今回のことはそれなりに悔しいのですが、
落ち込んでいるかというと、そうでもないです。
走ることそのものへのモチベーションは、
むしろ意外なほどに軒昂です。

多分、元々僕にとってレースというものがあくまで目標の一つに過ぎず、
走る目的そのものではなかったからだと思います。
僕の走る目的はシンプルで、
「できるだけ長い距離を、できるだけ楽しく走れるようになること」。
今シーズンのフル出場は叶いませんでしたが、
この半年間の練習で、それまでよりも長い距離を踏めるようになってきたので、
結果的には目的に一歩近づけました。
ああ、なんと前向きなんだろう(笑)。

以下、この半年間で実感したことを備忘録として。


その1.筋肉は「怠惰」である

筋肉は本当に言うことを聞いてくれません。
何回、何十回と繰り返し刺激を与えないと、
こちらの望む力を発揮してくれない。
そればかりか、ちょっとでも負荷を軽くすると、
すぐに手を抜いて元の状態に戻ろうとします。
ほんの4〜5日走らないだけで筋肉はみるみる減り、
体重計に乗ると2〜3キロは軽くなります。

しかも、その上、こちらの言うことはちっとも聞かないくせに、
不平不満だけは猛烈にアピールしてくる。
大抵20kmを超える頃には、
足のどこかが「もう止まれ!」「休め!」と叫び始めます。
それを時になだめ、時に鞭を入れることで、
筋肉はしぶしぶこちらの言うことを聞くようになり、
徐々に能力の上限値を上げていくのです。
筋肉を鍛え、維持していくためには、
何より「根気」が必要なのだと、この半年間でつくづく思い知りました。


その2.身体と脳には「時差」がある

筋肉は怠け者だから、いくら鍛えても、
「あ、強くなってきたな」と手ごたえを得るまでには、恐ろしく時間がかかります。
そして、それ以上に厄介なのが、
マイナスの影響が現れるのにも時間がかかることです。

例えば、ちょっと無理をしてペースを上げてみる。
すると、その無理が疲労となって身体に現れるのは、
大体その5kmくらい後なのです。
また、走り終わって「今日はなんだか疲れてないな」と思っても、
実は身体の奥底にダメージが残っていて、
翌々日あたりになって足の痛みや胃腸の不調になって現れる。
どうも脳が感じる感覚と、実際に身体の内側で起きていることの間にはズレがあるようです。
逆に言えば、走っていて「喉が渇いたな」と感じたら、
それはもう脱水症状1歩手前の信号、つまり手遅れなのです。

こういう、肉体特有の「タイムラグ」は本当に厄介です。
走っている最中はもちろん、休んでいるときでさえも、
「現時点での感覚」を基準に考えてはいけない。
10分後、1時間後、1日後の肉体をイメージして行動する必要があります。
だから、基本的に「無理は禁物」の世界です。
ランニングを始めてから、
僕はだいぶ自分の身体に対して謙虚になったように思います。
でも、こういう謙虚さは多分いいことなんじゃないだろうか。


その3.疲労は「内臓」に溜まる

走って疲れるのは足の筋肉だけだろうと思ってたら、大間違いでした。
長時間の運動は、内臓にもダメージを与えるそうです。
例えば、マラソン後に血液検査をすると、
ヘモグロビンの量は圧倒的貧血レベルに、
肝機能は肝炎を疑われるレベルにまで低下するそうです。
胃腸も普段に比べると働きが悪くなるため、
長い距離を走った後は消化の良いものを食べないと簡単に消化不良を起こします。

…そう、今回僕にフルマラソンを棄権させた件の胃腸炎は、
多分ランニングが原因です。
走りが原因の体調不良で走れなくなるなんて、人生は皮肉です。
これまでは「走った分は食え!」と、
ラン後は普段以上にモリモリ食べるようにしてましたが、逆効果だったんですね。
今回のことに懲りて、食生活も見直さなきゃなあと殊勝にも反省しています。


この3月で、走り始めてから1年半が経ちました。
多分この間、1週間以上走らなかったことはないんじゃないかなあ。
さすがにここまで続いたら本物でしょう。
趣味以上の趣味。自分の中でライフワークの一つに加わった感があります。
スピードも月間走行距離もせいぜい中の下くらいのレベルだし、
上記のようにいろいろ失敗だらけなんだけど、
試行錯誤しながらやってくのが楽しいです。
何者にも縛られず、1人で考えて1人で実践して、
良くても悪くてもその成果を1人で引き受ける。
その究極の「自己完結」ぐあいが、
性格的に合っているんだと思います。
あ〜、走るの楽しい。
今週末ももちろん走ります。

runrecord201303





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「箱根駅伝2013」を見て考えたこと

ちょっと時期が過ぎちゃいましたが、
今年の箱根駅伝について感想を書こうと思います。

優勝は日本体育大学。
昨年は学校史上最低の19位で、
しかも復路の8〜9区ではタスキがつながらないという「どん底」を味わった学校が、
わずか1年で頂点に上り詰めるという、
この上なくドラマチックな優勝劇でした。

日体大は予選会では1位通過でしたし、
上位に食い込む可能性は十分あると見られていましたが、
やはり総合力という点では、良く言っても「大穴」「ダークホース」的な存在に過ぎませんでした。
そんな日体大が、東洋や駒澤をはじめ並みいる強豪校を制してしまうなど、
誰が予想していたでしょうか。
(ちなみに僕は優勝は東洋だと思ってました)


大会後、いろいろな記事が各メディアに載りましたが、
僕が一番納得できたのは、「web Sportiva」に載ったこの記事でした。
【箱根駅伝】有力校に誤算続出。日体大30年ぶりVの要因は?

記事にも書いてあるように、
僕もテレビを見ていて「ううむ」と唸ったのが、日体大の「安定力」。
区間1位を取った選手こそ5区の服部くん(3年)だけだったものの、
最も悪い区間でも区間7位。あとは区間4位以上。
つまり、「10人・10区間で最後までブレがなかった」ことが最大の勝因と言えそうです。
優勝候補の東洋や駒澤は、区間によってブレが大きかったことと比べると、
日体大の安定したレース運びには、
昨年の優勝校・東洋が放っていたような「優勝者のオーラ」が漂っていたように思います。

では、日体大がこのまま来年も優勝候補最右翼になるかというと、
僕はそう簡単にはいかないんじゃないかと思います。
というのは、今年の日体大の強さの原動力になっていたのは、
昨年19位に沈んだという「悔しさ」だったと思うからです。
日体大は昨年の大会直後に異例の3年生主将を抜擢し、
練習だけでなく寮での生活のレベルから見直すなど、
徹底的な「改革」を実践したそうです。
このことが、今回の勝因である「安定力」につながったわけですが、
そこまでドラスティックに生まれ変われたのも、
「もう後がない」という背水の陣的な危機感が共有されていたからでしょう。
挑戦者として過ごした昨年とは打って変わり、
優勝校として過ごす今年1年を、どれだけ高いモチベーションで臨めるか。
これはけっこう難しいことなんじゃないかなあと思います。
(日体大の別府監督自身も「連覇?そんなのムリ!」と言ってました(笑))

でも、日体大の選手たちは、
インタビューに答える様子とかが朴訥としていて、
とても可愛いですね(笑)。
それに比べると、昨年の東洋大のメンツの、なんと都会的なことか!
テレビに出て萎縮するどころか、笑いを取ってましたからね!
あくまで僕個人のイメージの話ですけど、
日体大は「昔ながらのスポーツ学生」的雰囲気を残す最後の大学という気がします。

それにしても、今大会ほど「学生スポーツ」ということを感じた大会はなかったかもしれません。
言わずもがな、今年は箱根史上最大のスター・柏原竜二がいませんでした。
彼がいた4年間(正確に言えば2年生以降の3年間)は、
各校はとにかく柏原を何とかしなきゃいけないということで、
彼の存在を前提にした戦略を取らざるをえませんでした。
まさに、彼が引っ掻き回し続けた4年間でした。

その柏原が、卒業しました。
どれだけ強い選手でも、「卒業」という運命からは逃れることができないのが、
学生スポーツの残酷さ(面白さ)ですね。
当然、東洋は柏原が抜けた穴を埋めなければならない。
(後を継いだ5区・定形くん(3年)には拍手を贈りたい!重圧は凄かったろうに……)
逆に他校は、重しが取れて自由な戦略を取れるようになる。
駒澤が、過去2年間は復路に起用していたエース・窪田くん(3年)を、
今年初めて2区に起用したのは象徴的でした。

もっとも、今大会は強い向かい風などもあり、
各校が練りに練った戦略はあまり奏功しませんでした。
その点でも、「優勝しようと思うな!」「自分の走りに集中しろ!」という、
挑戦者ゆえの控えめなポリシーを貫いた日体大の方に、
逆に分があったのでしょうね。


さて、優勝は日体大でしたが、
2強とされた東洋・駒澤はさすがの2位、3位。
そして4位に食い込んだ帝京や、
何度も快走を見せた明治、
昨年出雲駅伝を制して急速に力をつけてきている青学、
粘りに粘ってシード権を獲得した法政など、
中堅校の台頭には目を見張るものがあります。
また、途中棄権により28年間続いてきたシード権獲得を逃した古豪・中央大学も、
今年の日体大がそうだったように、
悔しさをバネにして来年一気に上位に食い込む可能性もあるでしょう。

群雄割拠、混戦必至の「ポスト柏原時代」の始まりを告げる、
非常に見ごたえのある2013年箱根駅伝でした。


※「NAVERまとめ」に箱根駅伝絡みの面白い記事がありました。
ジョジョ立ち、フリーザ様…今年も色々あった箱根駅伝を振り返る
【明日俺が巻き返す】2013箱根駅伝 中央大学・代田修平のツイートが泣ける【心の襷はつながってる】





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僕も走ろう、バカみたいにずっと

hashirukoto

『走ることについて語るときに僕の語ること』
村上春樹

(文春文庫)


 僕の通ってた高校はやたらと体育でマラソンをさせる学校でした。運動が苦手な僕は、毎年マラソン授業のシーズンになると憂鬱で仕方がありませんでした。男子は全長4キロのコースだったのですが、とにかく僕は体力がなかったので、3年間で一度も完走できませんでした(ひどいでしょ?)。大体1〜2キロ走ると息が上がり、道の脇にうずくまって「オエッ!」とえづいてました。

 以来10年強、自分は走ることが苦手なんだと思っていたのですが、実は半年ほど前からランニングにハマっています。かつてはたった4キロすら完走できなかったのに、今では15キロくらいなら楽に走れるようになりました。もちろん、途中で歩くこともえづくこともなく。

 どういう風の吹き回しか。自分自身が一番驚いています。誰かに勧められたわけでも、俄かに健康志向になったわけでもなく、ある日突然「走ってみようかな」と思いついて、そのまま今日まで延々走り続けているのです。

 ランニング、超楽しいです。なんなんでしょうね、何が楽しいんだろう。楽しいといってもやっぱり走ってる時は苦しいし、時々「歩いちゃおうかな」とか考えるし、もう体育の授業じゃないんだから歩いたって怒られるわけでもないんだけど、結局走ってる。早朝走ってヘトヘトになっても、夕方くらいになるとまた走りたくなってウズウズしてくる。ちょっとくらい体調が悪くても走ってしまう。奥田英朗の『イン・ザ・プール』という短編に、水泳にハマってしまって、挙句夜中のプールに忍び込んでまで泳ごうとする「水泳中毒男」が出てくるけど、なんかちょっとわかる。ランニングにもそういう中毒的なところがあると思います。

 周知のとおり、今はランニングがブームです。僕がいつも走る近所の公園も、朝6時台からランナーだらけです。ガンガン走りこんでいるベテランランナーさんから、僕のようなビギナーランナーまで、いろんな人が走ってます。ただ、何度も集団の中を走るうちに気付いたんですけど、どうも全員が元々運動をバリバリやっていたわけではなさそうです。むしろ僕のように、これまで運動とは無縁だった人の方が多いような気がします(その人の風貌とか走る時の姿勢とかで、運動音痴は仲間を識別できるのです)。

 自分が走り始めてみて思うのですが、ランニングというスポーツにハマるかどうかの分かれ目は、運動神経や子どもの頃からの運動量というよりも、その人の性格に負う部分が大きいんじゃないでしょうか。ランニングは一人でやるスポーツなので、他人に気を遣う必要はないし、プロセスから結果に至るまで全てを自分で決定できる。究極の自己完結です。それが自分の性格とフィットしているかどうかが多分継続できるかどうかの分かれ目なんじゃないでしょうか。僕はどうやら性に合っていたみたいです。逆に子どもの頃からサッカーとか野球とか、団体競技をやっていた人は、ランニングなんて退屈すぎると感じるのかもしれません。

 村上春樹も著書『走ることについて語るときに僕の語ること』の中で似たようなことを書いていました。「ランニングを人に勧めようとは思わない。勧めてもやらない人はやらないし、勧めなくてもやる人は時が来ればやる。ランニングはそういうスポーツだ」と。これは、何らかの強い目的(例えばダイエット)のために走る人ほど三日坊主になりがちなのに対し、特に目的もなくランニングを始めた人(要は走るのが好きな人)の方が長続きするということと、どこか通じているような気がします。

 こうして書いていても、改めて不思議な気持ちにとらわれます。どうして、「走る」というシンプルな行為そのものが、これほど楽しいのか。どこにハマる要素があるのか。わかりません。わかりませんが、とりあえず書いていたら走りたい気持ちになってきました。来月、BRIDGEの山本洋平くんとハーフマラソンに出場してきます。
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