
今回ポールが覚えた日本語:
「ゴォルデンウィークゥゥ!」
ポールのライブについては過去に2回も書いてるので、
#Paul McCartney 「OUT THERE JAPAN TOUR 2013」
#Paul McCartney 「OUT THERE JAPAN TOUR 2015」
もう書くことなんてないだろうと我ながら思うのですが、
それでも何かを書きたくさせるのがポールです。
ということで、4月末に行われた、
ポール・マッカートニーの来日公演を見に行ってきました。
前回の来日が2015年のちょうど同じ時期でしたから、
ぴったり2年ぶりという短いスパンでの再来日です。
しかし今回は、16年から始まった新しいツアー、
「One On Oneツアー」としての日本初上陸になります。
メンバー的にもタイミング的にも、
前回の「Out Thereツアー」から地続きで始まっているツアーなので、
今までと大きく印象が変わったわけではありません。
まあ、あのクラスになると観客が聴きたい曲もだいたい決まってるから、
ある程度パッケージ化された内容にせざるをえないんでしょうけど。
その中で、主にセットリストの面で、
「One On Oneツアー」について僕がグッときたことを3つ、挙げてみました。
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■<In Spite of All the Danger>にグッときた
ライブ前半、バンドをアコースティック編成に変えたポールが、
「ビートルズが初めてレコーディングした曲をやるよ」と言って披露したのがこの曲。
録音されたのは1958年。
ジョンもポールもジョージもみんな10代で、
まだビートルズがクオリーメンと名乗ってた時代の、とにかくめちゃくちゃ古い曲です。
『アンソロジー1』に収録されてますが、まさかこんな曲を選んでくるとは。
ちなみに、ビートルズの歴史上、唯一ポールとジョージの2人で書いた曲でもあります。
リバプール郊外に暮らす無名の10代の少年2人が作った曲を、
60年近く経って、アジアの島国で何万人もの観客が歌ってる。
ううむ。うなるしかない光景です。
選曲の意外さもさることながら、
アコースティック編成のアレンジもよかったです。
同じ編成のまま<You Won’t See Me>、そして<Love Me Do>と続く、
Early Daysな一連のセクションはうっとりするものがありました。
■新曲<FourFiveSeconds>がフツーに良かった
「一番新しい曲をやるよ」といって突然披露したのがこの曲。
発売されてないから歌詞をバックスクリーンに映しながら演奏してました。
この曲、良かったですねえ。
いかにもポールらしい、サラッと5分くらいで書いたような「小曲」ですが、
バンド向けにアレンジしていく中で凝ったような形跡もあり、早く音源として聴いてみたい。
いまアルバム作ってるって話ですが、そこに収録されるんでしょうか。
それにしても、「新曲をライブで初めて聴く」というのはよくあることですけど、
まさかそれをもうすぐ75歳になる人のライブで体験するとは思いませんでした。
しかもその新曲と60年近く前(!)の<In Spite of All the Danger>とが同じセットリストに入るって…。
つくづくポールのキャリアの長さを感じます。
■ついに<Get Back>を生で聴けた
いや〜、これは嬉しかった。
ライブに行くたびに毎回期待してたんだけど、
滅多に演奏しない曲なので、なかなか巡り会えませんでした。
今回も、武道館含め全4回のステージのうち、
この曲を演奏したのは東京ドームの最終日だけ。
ドーム2日目が終わった時点で「あ〜今回もやらないんだな」と、
最終日は期待すらしてなかったんですが、そこにきてのあのイントロ!
さすがに泣きました、これは。
とにかく全部歌ってやろうと思って、
ギターソロのメロディとかまで「ティロリロ」言いながら歌いました。
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以上の3曲が、今回のツアーのセットリストで特にグッときたのですが、
一方で、リイシューされたばかりの『Flowers In The Dirt』からは1曲も演奏してくれなかったとか、
おいおい<My Valentine>いつまで歌うんだよ?とか、
不満というか期待というか、突っ込みどころもあります。
それに、前述の通り、半分以上は「いつも演奏する曲」で占められているので、
総じていえば「新鮮味」はありません。
けれど、やっぱり<Ob-La-Di, Ob-La-Da>はワクワクするし、
<Band On The Run>は毎回「うおおおおぅ!」と叫んじゃうし、、
<Carry That Weight>は歌ってるとジワッときます。
何より「ポールがそこにいる」という空間はいつだって楽しくスペシャルです。
ということで、今回のツアーで、結局のところ一番強く感じたのは、
「ポールのライブは何度見ても超楽しい」ということでした。
そろそろ飽きるかな〜と思ったけど、全然飽きねえ!!
前回の「Out Thereツアー」では1つのツアーで2度の来日を果たしました。
そう考えると、今回の「One On Oneツアー」でも、もう1回来てくれるかも。
来てくれてもいいんじゃないか。
来てくれ頼むよポール。
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